残念ながら2022年もしくは近年のうちに廃車・引退・定期運行終了してしまう列車をまとめました。なお「○○月ダイヤ改正で引退」となっていても、それより早く運用離脱することがあります。撮影はいまのうちに、という過去にやらかした自分への注意喚起…
↓2024年版はこちらです
2024年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ
↓こちらもどうぞ
2022年に引退・運行終了した車両や種別たち
2023年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ
↓種別や愛称のまとめです
2023春改正で無くなる種別・愛称・運用まとめ
2022年度中に引退・定期運用終了予定の車両
◆JR北海道キハ183系
・2023春改正で定期運行終了
・数はだいぶ減りましたが、「オホーツク」「大雪」で運用中です。
・2022年2月より「いまこそ輝け!北のキハ183系」キャンペーンが開始されます(サイト ・ PDF)。先頭車1両・グリーン車1両を復刻塗装にすることも発表され、もうしばらくは安泰です。ただし、復刻塗装というのは「最後の花道」感もあり…
・2022年7月になって、一般型が2022年度末、「ノースレインボーエクスプレス」が2023年春に引退されることが発表。後任は2022年に「おおぞら」から撤退で定期運用が無くなっていたキハ283系に。(PDF)
◆JR東日本キハ48系「クルージングトレイン」
・2023年3月末で引退
・元「リゾートしらかみ」の青池編成を再デビューさせた「クルージングトレイン」。2022年12月22日になって、翌3月末の引退が発表されました。唐突だなぁ…
◆東急8500系
・田園都市線の歴史と言って良い8500系も消滅カウントダウンです。2022年に入ってすぐ1編成が廃車され、残る2編成もいよいよとも思われましたが、同4月になって2023年1月までは運用されることが発表されました。
・赤帯の8631Fが5月25日に運用離脱済、青帯の8637Fが最後の1本になっています。土休日はほとんど運用に入らず、主に平日のみの運用。一方で東武線直通運用に充当もされています。
・譲渡車が長野電鉄・秩父鉄道・インドネシアで残存。
・(参照)
◆いすみ鉄道キハ28形
・11月22日で定期運行終了
・22年度内で引退予定
・キハ58系の国内唯一の残存車、キハ28-2352も引退発表。全検が必要だが、もはや費用に年間運賃収入を超える額が必要になる、とのことです。
・ちなみに58系のうち、エンジン2基が58形、1基が28形です。
・引退後は「検討中」ということですが…きっと「ポッポの丘」?
・キハ58系はタイやミャンマーに中古譲渡されています。
2022年度中に定期運行終了予定の車両
◆JR東日本E2系1000番台(上越新幹線運用)
・東北・上越新幹線の主力だったE2系も廃車が始まっています。上越新幹線E2系は、E7によって置き換え予定。台風によるE7系の大量廃車で運用期間が延長されていますが、同様に延長されていたE4系が引退したことで再び廃車が進行しています。
・新幹線イヤー2022のパネル(pdf)によれば2023年3月で撤退とされています。2022年春時点で10編成以上残っているのに早い…!
・東北新幹線はその後1-2年は残りそうですね。ただしE8系の登場が近いため、先は長くなさそう(後述)
2022年度中に引退するかもしれない車両
◆JR貨物EF66型0番台27号機
・みんな大好き国宝ニーナさん。
・「2021年7月に廃車」という説をよく見ましたが、それを打ち破って運用継続、2021年11月には故障で運用途中に離脱、吹田へムド回送されてかなりの人が諦めたと思うのですが、12月24日に甲種輸送へ充当という誰も予想しない展開で復帰。
・3月31日以降動いておらず、吹田でクーラーや連結器が取り外されたのち再取り付けされた姿が目撃(盗撮?)されていましたが、5月9日にJR貨物が発表した「吹田機関区に所属する機関車を特別公開します 」(pdf)では「定期運用を終えた」とあり、定期運用引退が確定。
・わざわざ「定期運用」と書いてあるので、今後も動きがあるのでしょうか?
→7月6日から代走運用で越谷運用もこなしました。
・検査が年内で切れるらしく、そこで引退でしょうか。
◆JR東日本185系
・2021年に定期運行を終了した185系。しばらくは波動用としての運用が残されていましたが、新たな波動用車両としてE257系5000番台・5500番台が登場。一般用臨時列車の運行は同年7月以降なく、「185系に乗るのが目的」というツアー用になっています。
・かつては、普通運用もされるデッキ無しで特急車wwwみたいな評価だったのにね…
・ニュースによれば、それも2022年で引退という記事もあり…
JR東日本651系
・23春ダイヤ改正でE257系5500番台に置き換え
・現在唯一の運用である高崎線特急がE257系に置き換えられることになり、そのまま廃車・形式消滅の可能性があります。JR東日本にとっては記念すべき車両だし、せめて鉄道博物館を期待したいところ。
◆東京都交通局5300形
・2021年10月の時点でついに残り1本となった都営5300形。しかしながら京急空港快特運用や成田までの快速運用もしっかりこなしています。
・ただ、すでに代替の5500形が元々5300形が在籍した数と同数揃ったうえに、都の資料に令和3年度中に更新完了という記載があるので、3月末までに引退という説もありました(今日で引退説?都営浅草線5300形)が、無事4月を迎えています。
・その理由としてよく言われるのは、は5500形にデジタル無線を改造設置中のため、代わりに1編成残しているというもの。ただ、2022年11月の改正で浅草線の朝ラッシュ本数が減らされ(【浅草線改正】小変化も、本数減で5300形はこの先生きのこるのか?)、危ぶまれましたがこれも生き残り。
・検査切れまでは残る可能性がありますが、いつ離脱するか解らないので、記録するなら最優先に。
・運用はアクセス特急以外の全てで、通特運用もこなしており、コンビニに行ったら踏切で遭遇して嬉しかったです。
京急空港線の撮影地一覧 京成押上線の撮影地一覧 京成本線の撮影地一覧
◆阪急6300系「京とれいん」
・6300系を改造した「京とれいん」。2022年12月17日にダイヤ改正で「京とれいん」による「快速特急A」が廃止されており、そのまま廃車になる可能性があります。なお6300系は嵐山線で改造4両が残存しているのと、6350Fの先頭車のみ廃車されたものが正雀で保存されているため、廃車となれば解体でしょうか…?
・近鉄みたいにツアー専用列車になったり…しないよなあ…嵐山から夕方に帰るとき、桂からだと絶対に特急に座れないので、嵐山から有料でも着席できる列車があったら乗るんじゃないかと思うんだけど…それは京都本線に導入予定の座席指定列車の役目か…
◆神戸市営地下鉄1000形
・神戸市営地下鉄開業時の車両である1000形も、いよいよ6000系による淘汰が近づいています。
・わずか4年程度で元北神車7000系を除く全28編成の置き換えが進められ、すでに2000形・3000形は引退済、1000形も2022年8月時点で残り5編成に。2023年の引退が発表されていますが、年度内か年度をまたぐのか、ここまでの置き換えスピードを考えるといずれにせよもう間もなくでしょう。
2023年度中に引退予定の車両
◆JR東日本 SL銀河・キハ141系
・2014年から釜石線を走ってきたSL銀河ですが、客車兼補機として連結されているキハ141系の老朽化に伴い、2023年春をもって運行終了予定です。
・「春」とはいっても運行開始が4月のはずなので、ダイヤ改正はまたぎそうです。GWまででしょうか?
・JR北海道のキハ143形が先に引退する可能性があり、最期に残るキハ141系はこちら?
◆JR北海道キハ141系143形
・23年5月20日で引退?
・50系客車改造という特異な系列を持つキハ141系列ですが、残るはJR北海道のキハ143形10両と、JR東日本のSL銀河用4両のみ。
・室蘭~苫小牧を走っていた前者は新型電車による置き換えが発表されていましたが、22年8月に737系が5月20日に登場することが発表。ニュースリリースでも置き換えに言及されました。
・JR東日本の車両も23年春の運行終了が発表されていますが、奇しくもほぼ同時の引退となりました
◆JR東日本 719系「フルーティアふくしま」
・2023年12月に運行終了予定。
◆JR西日本・奥出雲おろち号
・車両の老朽化により、2023年度をもって運行を終了する予定。代替として24年度からは「あめつち」が走るようになりますが、運行範囲は出雲横田以北に縮小。
◆小田急50000系VSE
・2022年3月11日をもって定期運行終了しました。
・ツアーなどの臨時列車でときどき運用されていますが、2023年秋に引退予定(参照)。
◆横浜市交3000A系
画像:Wikimedia Commonsより 撮影者:新羽さん
・4000系導入に伴い引退。4000系は2022年度中に5本、2023年度中に4本投入され、トップナンバーは2022年5月に営業運行を開始予定です。
◆南海6000系
・約半世紀にわたり全車が現役という奇跡的な存在であった6000系もついに2019年から置き換えが始まり、ついに引退間近。2023年度には引退とされています。
◆ディズニーリゾートライン10型(typeX)
・2001年の開業から20年が経過したディズニーリゾートライン。初期型であるtypeX(計5編成)の置き換えのため、2020年より100型(typeC)が順次投入されています。
・初期型はtypeXで次がtypeCというのはどういう命名法則なんでしょう?
・typeX・typeCの外観はかなり似ていますが、波上の側面帯が低い位置にあるのがX・少し高くドア窓と裾部の真ん中まで来るのがC。Xは帯カラーが1色、Cは同系統の2色となっています。
・当初は2024年度末とのアナウンスもありましたが、2022年の時点で2023年度末までというアナウンスになっています。
◆阪神5001形
・老朽化に伴い、5700系が追加増備され廃車予定です。
2023年頃?に引退予定の車両
◆JR東日本E217系
・総武・横須賀線の顔だったE217系も徐々にE235系1000番台へ置き換わっています。E235系は745両も製造されますが、初年度下半期だけで120両と相変わらずのハイペース。2023年度には出揃うという説があり、それが本当なら同年度中には引退になる可能性が高いと思われます。
・インドネシア譲渡説もありましたが、無くなった説が強く、このまま形式消滅でしょうか。
◆静岡鉄道1000形
・40年間静鉄の顔だった1000形。東急7200形を思わせる懐かしさもありますが、2016年より新型A3000形への置き換えがスタート。2021年末の時点で残り3編成となっています。A3000形は毎年2月または3月に1-2編成が新造されているため、2023年2月ごろに最後の編成が離脱するのかもしれません。
・なお、2021年に離脱した2編成はえちぜん鉄道・熊本電鉄に譲渡されたため、車両はもう少し残りそうです。
◆アルピコ交通3000系
・元京王3000系のアルピコ交通3000系。2021年より東武20000系を改造した20100系が導入され、2022年3月より運行されます(公式)。3000系引退の公式発表はまだと思われますが、アルピコはわずか4編成の小所帯なので、2022年か2023年には引退する可能性があります。
2024年に引退予定の車両
◆JR西日本381系
・「やくも」に使用される特急車両。
・JRのWEBサイトにある「JR西日本の保有車両一覧」で「・381系 約60両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2023~2024年)」と表記されています。ただし、この表記は状況により変更されることがあります。
・その後、2022年2月に、新型車両273系が2024年春から投入されることが発表されました(ニュースリリース)。逆に言うと、2024年春までは安泰です。しかもJR西日本が一気に全車を置き換えるとも思いにくいです。なので2025-6年ごろまで走る可能性も。
・なお、2022年3月より運用限定で国鉄特急色のリバイバルカラー編成が登場します。
2024年度中に引退予定の車両
◆JR西日本201系(大和路線)
・JR京都線-JR神戸線系統への225系新製投入で、同線の221系を転属させて大和路線・おおさか東線を221系で統一する計画。おおさか東線は2022年春で撤退済。大和路線は2022年度も引き続き運用されますが、それも2024年には引退予定。(参考)
◆JR東海キハ85系
・JR東海の「ひだ」「南紀」に使われるキハ85系ですが、後継のHC85系により置き換えられます。計画では2022-23年度にかけていっきに64両を製造して置き換えるとのことで、2024年3月には少なくとも定期運用は離脱しそうです。
・HC85系が導入されたあと、大阪発着の「ひだ」はどうなるんでしょうね?やはり厳しいか…?
◆北陸鉄道8000系(元京王3000系)
・元京王3000系の北鉄の8000系は、元東京メトロ03系によって更新が始まっています。03系は2024年度までに全5編成を導入ということで、5編成あった8000系も同年度までの引退が見込まれます。
・8000系は2種類あり、3000系初期車(裾絞りの無い幅狭車体・片開きドア)の8800番台2編成・後期車(裾絞りのある幅広車体・両開きドア)の8900番台3編成で構成されていました。2022年時点で8900番台2編成が廃車され、8802編成が引退間近と案内されており復刻塗装が行われています(引退日未定)。
・なお8000系は1500Vの浅野川線専用ですが、600Vの石川線のために京王3000系ベースに電装品をほとんど取り替えた7700系が1編成石川線に存在しています。こちらの去就についてはまだ何の発表も無いようです。
2025年度中に引退予定の車両
◆東京メトロ8000系
・18000系導入に伴い引退予定です(参考)。小学生から長らく田園都市線沿線に縁があったので、8500系とともに寂しいですね…鉄道の日イベントで、側面方向幕の機器丸ごと3000円で買ったのも良い思い出…
・後継の18000系はローレル賞を受賞しましたが、朝から降り続く雨の長津田駅で運転士さんたちが「どう?」「いやー…ぜんぜんダメっすね…全く加速しなくて…」と言ってたのがめっちゃ耳に残ってます。
2026年頃?に引退予定の車両
◆JR東日本E3系
・E8系が2024年春から投入されるのに伴い、順次廃車となる予定。E8系は17編成製造予定のため、3年程度で全車引退でしょうか?
・E3系は既に引退した「とれいゆ」および運用離脱している0番台R22編成を含めて17編成ですが、E8系はどう使うんでしょうね?
◆JR東日本E2系1000番台(東北新幹線)
・E8系の投入で同時に廃車が進んでいくと思われるのがE2系です。E7系による上越新幹線用E2系の廃車が終わり次第、置き換えが進んでいくと思われます。
時期不明だが引退が近いハズ?の車両
◆JR北海道キハ283系
・北海道では、増備が続けられてきたキハ261系に置き換えられる形で2022年3月ダイヤ改正よりキハ283系が運用離脱することが発表されています。アフターコロナがよほど劇的に回復しないかぎり、早期の廃車になるのではという見方もありました…が
・2022年7月になって、キハ183系が2022年度末で引退し、「オホーツク」「大雪」の後継としてキハ283系の定期運用が復活することが発表されました。(PDF)
・ただ、これもキハ261系が揃うまでのつなぎという気もします。
◆JR東日本205系1000番台
・南武支線用の205系。相模線500番台・日光宇都宮線600番台が引退した2022年4月以降において、JR東日本の首都圏では鶴見線1100番台とともに唯一の運用路線になっています。
・2021年10月には朝ラッシュ直前に武蔵中原から尻手へ送りこみ回送中のW4編成が車両故障を起こし、5時間半にわたって南武線が運転見合わせになる事象が発生。置き換えの優先度が上がったのでは…?
・一方でまことしやかにささやかれている説が、E127系が転用されるという説。新潟地区のE127系0番台は13本中10本がえちごトキめき鉄道に譲渡、1本が事故廃車となって2本が残存していましたが、2022年3月で運用を終了し6月時点でも休車となっています。2017年に更新改造したばかりなので、廃車には早い…ならその行く先は?という推測のようです。
→ただ新潟地区で6月に多くの車両が落雷被害にあったため、当面は代走で新潟を走るようです。
◆JR東日本205系1100番台
・鶴見線用の205系。新製車500番台ですら鬼籍入りした205系が、いかに都会のエアポケットであろうと先が長いはずがないわけで。
・2020年には東所沢駅・府中本町駅に、両駅と武蔵野線東所沢電車区が武蔵野線用205系引退を記念した企画「ありがとう205系引退記念、思い出の写真ポスター展」において置き換え計画を示唆する文言が記され、公式ではないものの、驚きをもって受け止められました。
・2022年には、ツアー企画において社員から置き換え計画への言及があり(ただし2023年度からということ以外に情報はなかった模様)、いよいよという感じがします。
・9編成しかない小所帯なので、無くなるときはあっという間でしょうね…
◆JR東日本209系1000番台
・常磐線各駅停車からまさかの中央快速線へ転職した209系。中央線快速へのグリーン車導入に伴い、既存車が改造で離脱するぶんの穴埋めとして2編成とも転用されました。
・顔が異なるとはいえ、京浜東北線で走り始めた209系が、30年経っても東京駅に顔を出すとは…
・運用は固定化されており、狙うのは比較的容易。ただ2022年夏以降、改造ペースが落ちたためかE233系が走る日も多くなっています。
・土休日は1編成が豊田~東京往復と、やはり運用の優先度は低いですが、一方で改正のたびに下り特快が増えたり上り特快が増えたりして、活躍の場はそこそこ与えられています。
・中央線グリーン車増結の実施は度々の延期で2022年時点では2025年春となっています。ただ、改造さえ終われば209系1000番台は用済みとなる可能性もあるのでは?2021年は改造する58編成中15編成に施工され、その時点で残りは約30本。2022年度6月時点で7本ほどが改造されており、いちおう再延期前の2024年春に間に合うペースで改造が行われているようです。
◆JR東日本209系2100番台
・房総地区の209系は、末端区間を中心にE131系へ置き換えられています。他の209系を見るに、千葉地区についてもそう遠くないうちに置き換えがなされるでしょう。労組資料にはE233系の転用計画があるという記述(労組サイト)もあり、どこか(京浜東北線?)でE233系の置き換えが始まれば、209系2100番台が置き換えられる可能性があります。
◆伊豆急8000系
・その置き換えられる209系2100番台が向かう先のひとつが、伊豆急です。元東急8000系・8500系からなる伊豆急8000系も製造から半世紀、海沿いに引っ越してから15年以上とかなり経過しています。そんな中、2021年に1編成の209系2100番台が譲渡されました。
・今後房総に新車が入り次第、玉突きで入っていく可能性があります。
◆JR西日本681系・281系・283系
・「サンダーバード」等用の681系、「はるか」用の281系、そして「くろしお」用の283系は、2018年ごろの時点でJRのWEBサイトにある「JR西日本の保有車両一覧」において
「・681系、281系、283系 約110両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2024~2027年)」
と表記されていました。
ただ「※置換計画については、今後変更する可能性があります。」ともある通り、この表記は状況により変更されるのですが、2022年5月時点では消滅しています。
新型コロナウイルス禍で大幅赤字を計上し、インバウンドの消滅などもあって考えなおしている、というところでしょう。
もっとも、2022年5月から水際対策が緩和されることになり、インバウンドが今後復活するとなれば話は大きく変わるかもしれません。
◆JR西日本103系(和田岬線用)
・。
◆JR西日本113系、117系
・中国地方を縦横無尽に走っていた国鉄近郊型たち。2018年ごろの時点でJRのWEBサイトにある「JR西日本の保有車両一覧」において「・113系、117系 約170両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2022~2025年)」と表記されていました。
・その後プレスリリース「岡山・備後エリアへの新型車両導入について 」において同エリアに227系が101両投入されることになりました。これによりさらに本数を減らすことになります。
・ただ京都や下関も含めた残存数にはまだほど遠く、国鉄型全車の廃車はもう少し先になりそうです。少数派の117系は京都・岡山ともアヤシイですが…
・2022年10月の運用変更で223系が転属し、湖西線からは国鉄車が撤退する説もあります。
◆JR貨物EF66型100番台
・ニーナさんの影に隠れて嫌われ者の感すらある「サメ」さん。
・すでに一部廃車が出ており、JR貨物は廃車する気マンマンです。2022年度も桃太郎を11両増備するため、旧型車は次々離脱していくことでしょう…
・「なんだサメか…」なんてのが贅沢な話だった日がいつか来ます。
・2022年7月になり、JR貨物社長会見で「国鉄タイプ(サメ含む)は今後全検予定なし」と言及されました。最終出場は21年秋で、その6年後の2027年度あたりがラストランでしょうか(ただし最後のほうは休車で延長する可能性あり)
◆JR貨物EF65型・EF64型・DE10型
・同様に国鉄型たち。特にEF64は2021春改正で首都圏撤退、2022年春改正で中央西線へのEH200投入で運用大幅減と、風前の灯になっています。
・2022年7月、JR貨物社長会見で「国鉄タイプは今後全検予定なし」と言及。いずれも遅くとも2027年ごろには姿を消してしまいそうです。
◆東急9000系・9020系
・東急は2022年1月7日に発表した運賃改定に関する告知「2023年3月の実施に向けて鉄軌道旅客運賃の改定を申請」をリリースしました。その11ページに「・田園都市線、大井町線車両更新」、さらに補足説明資料9ページには「田園都市線に続き、大井町線で新型車両への置き換えを実施」との一言が。
・情報サイトによれば、9000系のうち最も全般検査から時間が経過している車両は2014年3月出場の9002F、同5月出場の9003Fで、この2編成は早晩廃車になってもおかしくないですね。
・一方でもっとも時間経過が浅い9001F・9015Fは2020年の検査出場。9023Fも2018年が最後の出場なので、よほどのことが無ければまだ数年は頑張ってくれそうです。
・2022年5月、西武が鋼製車のステンレス中古車を導入すると発表したので、もしかして1両抜いて西武に行ったりしますかね…?
◆京急1500形
・京急は2022年度の「鉄道事業設備投資計画」にて、1500形を新1000形で置き換えることを発表しました。置き換え年度は未発表です。快特運用・乗り入れ運用から大師線もこなすオールマイティー車両ですが、今後は徐々に活躍の場が減っていくと思われます。
◆東武 6050型
・東武鉄道は2022年3月ダイヤ改正で、ワンマン運転を拡大、原則として普通列車の野岩線への直通運転も取りやめになりました。(公式)東武線内(鬼怒川温泉以南)はワンマン対応の20400型に統一されています。
・いちおう残存はしていますが、徐々に廃車回送されており、早晩全廃になると思われます。
・あとは、若干持て余し気味の634型がどうなるかですね…
◆東武100型スペーシア「粋」「雅」塗色
撮影:北朝霞駅
・スペーシアのリニューアル後、
◆東武100型スペーシア
・2023年に新たな日光・鬼怒川へのフラッグシップ特急として新型N100系が登場します(PDF)。9編成製造された100系に対してN100系はわずか4編成の導入のため、全運用を置き換えるのかどうかは不明ですが、「後継」とあるので残りはリバティで賄い、現行スペーシアが引退になる可能性もあります
・N100系の発表が2021年11月とコロナ後だったため、スケジュールに大きな変化はなさそうです。
・復刻塗装が行われていますが、復刻塗装というのは「最後の花道」感もあり…
・2022年7月15日に、N100系は23年7月15日にデビューと発表されました。23年度に2編成、24年度に2編成の投入ということで、果たしてどうなるのでしょうか。
◆東武200型りょうもう
・こちらはまだ引退についての何らの発表もないですが、ダイヤ改正と無関係に「りょうもう」から「リバティりょうもう」への種別変更が行われています(11月9日(月)以降の伊勢崎線特急列車の車種変更について)。なので、今後も500型増備のたびに運用が減っていく可能性が高いと思われます。さすがに告知も無くある日突然全編成引退ということは無いでしょうが…
・2023春改正では一部運用を6両化するためむしろ運用が増える珍しいことに。
・こちらも復刻塗装が行われていますが、やはり「最後の花道」感もあり…
◆西武101系、西武2000系、西武4000系
・西武HDが2022年5月12日に発表した2022年3月期の決算補足説明資料。こちらは鉄オタ界隈の耳目を引く内容が書かれていました。要約すれば、「非塗装・VVVF車」を「サステナ車両」と名付け、サステナ車両の割合を増加させるために他社から中古車両を譲受する、というもの。
・もともと101系や2000系は廃車が進んでいますが、明確に方向付けがなされたことを意味します。
・それにしても「サステナ車両」なる聞きなれない名称…大手私鉄なのに中古車、というのを誤魔化すための…というのは穿ちすぎでしょうか。
・代替車両は何になるんでしょうね?4000系はトイレ付きから選ぶとして、217系や房総209系でしょうか?多摩川線なんかJR出身のほうが有利だったりするような…そうなると機器共通化できる廃車の近いりんかい線70-000系も大いにありうるような?(ただ元70-000系で2022年に運用離脱しもともと4両編成なのですぐにでも使えそうな209系3100番台は郡山に送られ、見学イベントで「廃車予定車両」として紹介されています…) 個人的には東急9000系のあのモーター音が残ってほしいんですが!
・なお9000系はVVVF化されているので後回しらしいです。また、「主に枝線」ともあるので、10000系ニューレッドアローも当面残存するのでしょうか?
◆京成3600形6両編成3688編成
・ファイヤーレッド塗装されている3600形。運用は他より明らかに少ない気がしますが、なんだかんだ生き残っています。
・2021年には更新された3500形のほうが先に廃車になったり(11月に3520Fが運用離脱)して、いつ引退なのかよくわからないですね。
◆京成3600形4両編成3668編成
・いわゆるターボ君です。
・オールM車という唯一の構成はJ-TREC横浜事業所からの新車牽引に必要で、その代替車両が京成には無いという事情から、当面は安泰という意見が多いですが…
◆京成3400形
・京成の8両編成のなかでも唯一の幕車となった3400。初代スカイライナーAE形の走行機器を流用しており、しかも書類上はAE形の改番のためAE形が廃車になっているわけではないという、関西並みの生きた化石になっています。そのためツアー等でもよく使用されています。
・2021年秋に3428Fが離脱し、3418F、3438F、3448Fの3編成が残り、3100系で置き換えになるとみられます。ただ3100系はもともと2022年度1編成・2024年度2編成の投入予定だったものが、2022年度にはいったん白紙となったという話もあり、もう少し残存する可能性も?
◆京成3050形オレンジ編成
・成田スカイアクセス線に向けて導入された3000形7次車こと3100形ですが、3100形導入に合わせて本線転用が進み、6編成中5編成は本線色になりました。オレンジ編成は残り1編成ですが、2022年度の3100系導入がコロナで見送られたという話もあり、もうちょっとだけ残るかも?
◆近鉄の古い車輛(冷房後付け車)
・もはや動態保存レベルで使い続けられる近鉄の通勤車ですが、その中でも車齢が古いものがついに廃車対象となることになりました。
・2024年秋から登場予定の新車により「昭和40年代に製造した車両約450両について、利用状況を見極めたうえで、必要分を置き換える」₍利用状況というのは減便や減車を考慮ということでしょうか₎とのこと。
・近鉄の一般車両の形式は細かすぎて、鉄道趣味の中でも独立ジャンルじゃないかと思うのですが(「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物である」的な)、要するに正直覚えていないわけで…
特に古い、優先的な置き換え対象となると思われる車両はもともと非冷房だったものを冷房化改造した車両で
外観は「屋根の角が角ばったやつ」(新製冷房車は丸みがある)
内装は「運転台後ろの窓が大きい=座席に座っていても前カブリしやすいやつ」(新製冷房車は高くて座ると見えない)
だそうです。
↓左:ちょっと四角い8400系と、右:丸みがある8600系
・2024年度は4両編成10本を奈良・京都線系に投入ということで、4両編成7本の8000系と同6本の8400系が2025年度にも廃車されるのではないでしょうか。ただしいずれも2-3本ずつ3両編成がおり、少なくとも初年度に8000系全廃はなさそうです。3+3連で奈良線急行運用をやることもあるので、大阪難波にも顔を出しそう。
◆南海2200系(支線用)
南海の支線で使われている2200系ですが、2022年10月末に出された運賃改定のニュースリリース(pdf)で、2000系をワンマン化改造のうえ置き換えることが発表されました。
◆南海30000系または2200系「天空」
「こうや」用の30000系上述のニュースリリースにて、2025年を目処に高野線に新型観光特急車両を投入することが発表されました。具体的なことは何も書いておらず、「観光特急」ともあるので「天空」置き換えの可能性もあります(2200系は置き換えが発表されてますし)。ただ30000系は1編成が脱線で長期離脱を強いられていること、もう1編成も登場から40年を経過していることを考えると30000系置き換えの可能性もあるでしょう。
◆東京臨海高速鉄道りんかい線70-000系
・開業から使われているりんかい線70-000系ですが、「りんかい線 中期経営計画2022」にて2024年より新型車両が運行開始する計画であることが発表されました。
・りんかい線の規模ですし、何より2010年から毎年1-2編成ずつ行った機器更新が終わったのが2018年なので、一気に旧型車が消滅することはないとは思います。逆に言えば毎年1-2編成ずつ導入になるのかもしれませんが、数年後気づいたらレア車両になっていそうです
◆豊橋鉄道モ3200形
・元名鉄580形のモ3200形は最大で3編成導入されましたが、うち2編成は福井鉄道のモ800形によって置き換えられ、残り1編成に。
・「おでんしゃ」などのイベントでよく使われますが、2022年時点ではコロナ禍のためイベント運用ができず、通常運用が増加されています。豊鉄のサイトでもそのように書かれており、希少性がうかがえます。
◆アルピコ交通3000系(元京王3000系)
・元京王3000系のアルピコ交通3000系。2021年より東武20000系を改造した20100系が導入され、2022年3月より運行されます(公式)。3000系引退の公式発表はまだと思われますが、アルピコはわずか4編成の小所帯なので、2022年か2023年には引退する可能性があります。
置き換え進むも残存する車両
◆日暮里舎人ライナー300形
・良いのか悪いのか全国随一の混雑となってしまった日暮里舎人ライナー。混雑緩和のため、16編成ある300形のうち、最初期グループである12編成を330形へ更新することが発表されています。なので、4編成は当面残る予定。
◆大阪モノレール1000系
・大阪モノレール1000系は13編成製造され、このうち8編成が3000系によって置き換えられる予定(なお3000系は増備用として1編成が製造され合計9編成製造予定)。
・2029年(予定)の瓜生堂(仮)への延伸が控えているため、残りの1000系は当面は残存するのでは?
2022年度に定期運行終了済の車両
◆JR西日本201系(おおさか東線)
・JR京都線-JR神戸線系統への225系新製投入で、同線の221系を転属させて大和路線・おおさか東線を221系で統一する計画です。
・大和路線は2022年度も引き続き運用予定ですが、それも2024年には引退予定です。
◆小田急50000系VSE
・2022年3月11日運行をもって定期運行終了、以後は臨時等のみで運用され2023年秋に引退予定です(参照)。
・引退記念ヘッドマーク(というか装飾)を1月29日から掲示予定です。
・小田急のフラッグシップだっただけに、撮影者が増えそう。
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5300形は10/21時点1本のみ走っています