【京都市営地下鉄】ダイヤ変更で財政再建を図るも、悲しい現実が…

2022年12月の関西各社ダイヤ改正。京都市営地下鉄も両線で減便をします。その減少範囲は最小限という印象ですが、しかしそれによって「マジか」と思うような現実が浮き彫りに。財政再建団体の明日はどうなる…!


【阪急神戸線改正】 【阪急京都線改正】  【阪急宝塚線】 【阪神改正】  【のせでん改正】 【山陽電車改正】  【近鉄京都線変更】 【近鉄奈良線変更】  【近鉄その他変更】 
【京急新ダイヤ憶測】 【北総線改正】 【浅草線改正】


京都市営地下鉄のニュースリリースおよび近鉄によると、ポイントは以下のようです。

■日中の減便

■平日の近鉄奈良への直通急行の時間帯変更

■(ダイヤとは無関係ですが)一部改札口の無人化


■日中の減便

烏丸線・東西線とも、日中11時〜15時台の列車が1時間あたり1本削減されて時間あたり7本になります。

この減便は11時~14時のみ。わざわざ「10時台と15時台は通学を考慮して」と書いており、減便の範囲を最小限にしようというアピールが見て取れます。(運用の都合上たまたまかもしれませんが…)

また、東西線は京津線の減便に伴い、乗り入れ列車が減便となります。

ここで気になるのが、ニュースリリースの書き方。
「京阪電気鉄道株式会社が、京阪京津線において、平日の一部時間帯(6時台~9時台、15時台~20時台)のダイヤ改正(減便)を実施されることに伴い、地下鉄線内においても京阪乗入列車の一部が減便となります。」

なんかえらい他人事のような…

東西線の変更前ダイヤは、1時間8本の太秦天神川~六地蔵の運行の間に、1時間3-4本の京津線直通列車を適当に差しはさむ形。これがすごく無駄に感じるんですよね。直通車が4両であることに加え、山科区の利用者も大事にしよう、という行政的な配慮だとは思うのですが。しかし財政再建団体になった以上、贅沢は言えないわけで。太秦天神川~醍醐間は京津線直通列車も7本/時に含めて、直通列車の直前に京都市役所前始発の六地蔵行を運行して御陵で接続、ぐらいやった方が良いと思うのですが。


■平日の近鉄奈良への直通急行の時間帯変更

京都市交通局のニュースリリースには書いていないのですが、近鉄のリリースには「地下鉄~近鉄なら直通急行を、平日は昼間からラッシュ時に変更する」旨が書かれています。

なぜ京都市営地下鉄側にそれが書いていないのか不明ですが…地下鉄内は各駅停車でほかの列車と差別化する意味合いがないということなのでしょうか。とはいえ、無視するほどプライオリティが低い列車なんですかね…


■(ダイヤとは無関係ですが)一部改札口の無人化

今回これに合わせて、一部改札が無人化されるそうです。リモート機器の設置に合計で9000万円、削減効果は年6000万円ということで、1年半で回収できるそうな。


ところで…

今回のダイヤ減便により、年間6000万円のコストが浮くそうです。

ただ、2020年・21年の運賃収入は「令和2年度、令和3年度の2年間で、両事業合わせて約270億円の減収となっています。

焼け石に水すぎる…!!

減収額はバスも含んでいますが、赤字幅はバスと地下鉄がほぼトントン。借金の多さも相まって、地下鉄だけが財政再建団体となり、バスは免れています。これマジで地下鉄終わってるじゃん…日銀が金利政策変更したらどうなるのよ…

この夏からは観光客が大幅に戻ってるでしょうが、悲しい現実を見せつけられました…

ご覧いただきありがとうございました。


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