南海・PL花火芸術臨時列車ー超レアな準急河内長野行

毎年8月1日といえば、南大阪ではPL教の花火大会で有名です。南海は今年も臨時準急を運行してくれました。わずか1本ですが。しかしこの1本がレアで、通常運行されていない、中百舌鳥以南も高野線を走行する下り準急なのです。今年は運良く休みと重なったので、乗ってみました。


PL花火は「教祖祭PL花火芸術」と言い、初代教祖が「自分が死んでも悲しまずに花火でも打ち上げてくれ」という趣旨のことを言い遺したため、初代・二代教祖を偲ぶ教団内の祭りとして始まったそうです。

しかし一時は「公称12万発」などと謳われ、大阪では有名な花火となりました。この12万発は別れる玉などを複数カウントするなど普通とは異なる数え方をしていたためだそうで、いつからか普通の数え方となり2万発程度となりましたが、富田林在住の知人曰く壮大だそうです。

近年は有料観覧席を無くすとか、今年は「対外PR」もやめて教団内の祭典に戻すとするなど、徐々に規模を縮小させているとされており、google検索でも「PL花火」と検索すると「しょぼい」とか「縮小」とか出る有様。特に近年はPL学園が野球部を廃部とするなどPL教の退潮が世間の目に触れることも多いですから、そのように言われるのも仕方ないでしょう。

とはいえ、南海が運行している臨時準急・河内長野行きはことしも運転されてくれました。

前置きが長すぎますが、それに乗ったお話です。

上は新今宮駅の写真です。

ところが南海のウェブサイトを見ても、1本運行されることは書いてあっても時刻が書いていない。そんな不親切な…

南海って2年前の橋梁損傷事故のときもそうでしたが、時刻関連の案内がほんと不親切な気がします。

しかたないということで、なんばまで見にいったところ、16:23発と判明しました。

で、飛んでこちらは萩原天神駅。撮影地メモの写真集めで回っていたのですが、そこで遭遇。

15:56、区急のあとを上っていく回送。

時間的にこの6302Fが充当されるようです。

そのあと堺東に移動し、列車が来るのを待ちます。

堺東では16:36発でした。ちゃんと時刻掲示にも対応しています。

京阪みたいに「臨時準急」の表示が欲しい…

やってきました。あやうく上りが被りかけ…上り列車に駆け込みがあったおかげで撮影できましたが、それで誰もいなかったのか…

念願かなって、準急・河内長野。

幕を正面・側面ともじっくり撮って、見送ります。

光線も良くない堺東にしたのは理由があって、次の急行に乗るためです。

6分後の急行に乗ると、白鷺で追い抜きました。急行は北野田で定期普通を追い越すので、当然ですね。

北野田で普通に乗り替え、ちょっと悩んだ末に降りたのは滝谷。17:03発で、準急は白鷺からは河内長野まで逃げ切ります。

普通の3分後、すぐにやってきました。17:02発の上り列車が被りかけてめっちゃ焦った…慌てて後ろの方から望遠を伸ばします。

障検がイマイチですが、ホームが上下線でズレてる分だけマシになりました。

そして急ぎ跨線橋を渡って乗り込みます。車内はガラガラ。最寄り駅の金剛・大阪狭山市を過ぎているというのが最大の理由とは思いますが、三国ヶ丘・中百舌鳥発車時点でも普通の3分後ですし、何より時間が早すぎる気もしないでもない…

その時間の早さに理由があることは河内長野に着いたら理解できました。

17:08、河内長野に着くと、ホームで待っている数人が乗り込んできました。

え?回送にならないの?

ホームの掲示を見ると…おお、普通なんば行き。17:22発は定期列車です。

千代田車庫から回送で入れる列車の前にひっつける臨時列車だったんですね。

PL花火が今後どうなるのか…近鉄と比べれば「裏口」感のある南海ですし、臨時列車が今後どうなるのか気になるところ…次に休みが重なったときまであると良いのですが。

ご覧いただきありがとうございました。


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