2022年に引退・運行終了した車両や種別たち

残念ながら2022年に廃車・引退・定期運行終了した列車をまとめました。今年も色々な列車が引退しましたね…今年は意外な引退が多かった気がします。皆さんはどうだったでしょうか?

※写真のE231系は引退していません

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2022年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ

2023春改正で無くなる種別・愛称・運用まとめ


 ■ 2022年度(2021年)に定期運用離脱・引退済みの車両

 ■ 2022年度(2021年)に定期運用離脱・引退済みの車両

 ■ 2022年に引退済みの車両(春ダイヤ改正後)

 ■ 2022度中に無くなった種別・愛称


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2022年度(2021年)に引退済みの車両

◆JR東日本E4系

撮影地:上野

 ・東北・上越新幹線で通勤輸送を担ったE4系。オール二階建て新幹線という特異な歴史も、2021年秋で終了しました。


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2022年に定期運用離脱・引退済みの車両(春ダイヤ改正まで)

◆JR東日本E3系700番台(とれいゆつばさ)

 ・元秋田新幹線用E3系0番台を観光列車に改造した車両です。
 ・他のE3系も2025年ごろに廃車予定ですが、それに先立って2022年3月に引退することが発表されています。
 ・当初は3月31日のツアー運行がラストの予定でしたが、同16日の地震で東北新幹線郡山~一ノ関が不通になったことで催行中止に。27日の「ありがとうとれいゆつばさフィナーレ号」が最後の運行になりました。


◆JR東日本209系3100番台


画像:Wikimedia Commonsより 撮影者:前田明彦さん

 ・りんかい線70系を購入した独特の先頭車+209系最後の新製車で有名な3100番台。
 ・減便と八高線ワンマン化に伴い引退予定。
 ・つかWikipediaの前田明彦さんなる人の投稿量すごいな。

 ・転用されたりしないかな?という希望的観測もありましたが、郡山車両センター撮影会の案内(pdf)において「廃車入場中車両」と明記されていますので、廃車で間違いないようです。


◆JR東日本205系500番台

撮影地:入谷駅

 ・相模線用の205系です。専用の前面が特徴。
 ・E131系に置き換えられ、引退・番台・顔が消滅予定です。


◆JR東日本205系600番台


画像:Wikimedia Commonsより 撮影者:RSAさん

 ・埼京線からの転属車である通常と、京葉線からの転属であるメルヘン顔で構成される600番台。E131系の投入で一斉に引退予定。
 ・メルヘン顔はインドネシアに残存。


◆JR東日本115系

 ・JR東115系がラストラン 新潟駅でファンら惜しむ(新潟日報)


◆JR東海211系0番台

 ・国鉄民営化の際、211系はJR東海に0番台2編成8両のみが継承されました。以後JR化後には5000番台が増備されたため、貴重な0番台湘南色となります。それも2022年3月改正で315系に置き換えられ廃車となります。
 ・これにより、JR東海は国鉄時代の車両を全廃することになるそうです。


◆JR西日本奈良線用103系

 ・奈良線で2本残っていた103系。これがダイヤ改正に合わせて唐突にサイレント引退したことで驚いた人も多かったのではないでしょうか。もっと撮っておけば良かったですね…


◆JR西日本201系(おおさか東線)

 ・JR京都線-JR神戸線系統への225系新製投入で、同線の221系を転属させて大和路線・おおさか東線を221系で統一する計画です。
 ・大和路線は2022年度も引き続き運用予定ですが、それも2024年には引退予定です。

おおさか東線の撮影地一覧


◆小田急50000系VSE

 ・3月11日運行をもって定期運行終了(23秋に引退)

 ・2022年3月11日運行をもって定期運行終了、以後は臨時等のみで運用され2023年秋に引退予定です(参照)。
 ・引退記念ヘッドマーク(というか装飾)を1月29日から掲示。

小田急小田原線の撮影地一覧


◆会津鉄道 6050型200番台

 ・会津鉄道は2022年3月ダイヤ改正で、「普通電車列車運転の取りやめ」を発表しました(公式)。
 ・会津田島以南は電化区間ですが、「リバティ会津」のみの運行となります。
 ・東武でも廃車が進んでいる6050型ですが、会津鉄道も廃車になるのでしょうか?アフターコロナまでわざわざ取っておくとも考えにくい気がしますね…状態が良ければひとまず東武に譲渡するかもしれませんが…
 ・ちなみに、野岩鉄道は電車しかないですが、20400型を入れるとは考えにくいですし、今後どうするのでしょうね?


◆JR九州 特急「はやとの風」

・3月22日に引退

 ・JR九州の観光特急「はやとの風」は2022年3月22日運行分をもって廃止に。車両自体は再改造され、「ふたつ星4047」で再デビューする予定です。


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2022年に定期運用離脱・引退済みの車両(春ダイヤ改正後)

◆神戸市営地下鉄2000形

撮影地:西神南駅

・3月に引退

・神戸市営地下鉄はわずか4年程度で元北神車7000系を除く全28編成の置き換えを進めています。
・てっきり1000形からなのかと思ったら、なんと一番新しい3000形が2021年に引退。そして1月時点では4編成中3編成が残存していた2000形も5月に引退してしまいました。検査とかいろいろな兼ね合いでしょうが、不思議な順ですね。


◆東京メトロ7000系


画像:Wikimedia Commonsより 撮影者:星空の川にさん

 ・22年4月で引退

 ・有楽町線の顔として走り続けてきた7000系も、2020年・21年に大量の17000系が導入され、引退。
 ・あっという間の引退かつ、サイレント引退でした。6000系のアレがあったから仕方ないですね。


◆西武鉄道2000系(旧2000系)8両編成

・4月26日の廃車回送を兼ねたツアーで引退

 ・いわゆる旧2000系のうち、8両編成です。最後まで残った2007Fには4月引退告知とともにヘッドマークが付けられ、最期は池袋→芦ヶ久保→小平→拝島→小平→西武新宿で団体ツアーが運行されました。


◆大阪メトロ10A系

 ・2022年7月に引退
 ・大阪メトロ御堂筋線の顔であった10系のVVVF車グループ。え?嘘?マジ?だってちょっと前にはACCCの10系だってそこそこいたよ…?
 ・ということでちょっと目を離すと気づいたら消滅間近の例で、なんと10A系も残り1本。車内広告を担当する業者のサイトから2022年度に引退と示す情報もあります。僕はもう彼に逢えなさそう…

 ・2022年6月21日(火)~2022年7月4日(月)に引退記念ヘッドマークを掲示。→7月4日朝の運用後、緑木へ回送されました。

御堂筋線・北大阪急行の撮影地一覧


◆東武350型

撮影地:とうきょうスカイツリー駅

 ・2022年3月に定期運用終了

 ・2022年7月に引退

 ・公式発表は無かったものの、12月にリリースされたダイヤ改正の発表に、唯一担当する定期列車「きりふり」の記載が無く、定期列車としての運用を離脱する可能性があります。
 ・リバティの増備も続いており、ツアーとかで使った後は検査切れ廃車になるのでしょうか。
 →やはり22年3月改正で定期運用を離脱し、いくつかのツアー(2022年3月21日(月祝)に「東武鉄道・日比谷線相互直通60周年記念ツアー」で東武日光11:12発・北春日部車庫12:50頃着で運用、など)で使用されました。
 ・最終的に、22年7月7日に廃車回送を兼ねたツアーが最後に残った353Fを使用して館林まで運行、そのまま北舘林荷扱所へ回送、全廃となりました。
 ・300系こそりょうもうリバイバルカラーが見たかった…
 ・しかし、東武の特急料金、どんどん上がっていくような。→23年改正でも値上げだし…


◆東武 6050型

 ・2022年3月に定期運用終了

 ・2022年8月に全車解体

 ・東武鉄道は2022年3月ダイヤ改正で、ワンマン運転を拡大、原則として普通列車の野岩線への直通運転も取りやめになりました。(公式
 ・6050型は定期運用を終了し、鬼怒川温泉以南はワンマン対応の20400型に統一されています。野岩鉄道の6050型だけ残存し、鬼怒川温泉に乗り入れています。
 ・22年8月に離脱した列車は全車廃車に。
 ・ただし6155Fのみ除籍のうえで訓練用機械に転用し、残存されています。
 ・あとは、若干持て余し気味の634型も。


◆東京都交通局10-300形8両編成(1次車)

 ・8月11日に引退

撮影地:芦花公園

 ・都営新宿線10両化で、初期に投入された8両編成は廃車に。
 ・2022年春には上写真のように8両編成の行き違いも見られたんですが、かなりのペースで置き換えが進められました。新車が投入され次第、運用が置き換わっていくので(東京都の報道発表)、気づいたらどんどん減少。
 ・同系列での置き換えというレア事象ですが、顔や内装は大きく異なるから普通の置き換えのように感じます。
 ・3次車以降は大きく顔が変わっている10-300系ですが、初期顔は10両化された2次車で当面残る予定です。

都営新宿線・京王新線の撮影地一覧


◆東京メトロ02系80番台(3両編成)

 ・8月26日で引退

 ・丸の内線・方南町支線ですが、2022年8月27日のダイヤ改正より全列車6両編成に統一。このため、3両編成は引退となりました。02系はもう少し残ります。


◆東武50090系池袋・川越アートトレイン

 ・9月上旬ラッピング終了

 ・2019年2月12日より川越観光PRのために登場した(東武鉄道PDF)池袋・川越アートトレインですが、2022年9月上旬にラッピング終了となります。(同年3月のダイヤ改正で川越特急が登場)
 ・8月27日にはクラツー鉄道部による貸し切り運行もあります(東武鉄道PDF)。
 ・(そういえば名前の印象と異なって、絵に池袋は無いんですね…)


 
◆小田急1000系(未更新車・レーティッシュカラー)

・10月に引退

撮影地:小田原駅

 ・小田急1000系は14年より、リニューアルされる編成と5000系導入の玉突きで廃車される編成に振り分けられています。
 ・4両編成は19編成ありましたが、2021年時点で7本がリニューアルされた一方、10本が廃車に。残り2編成が箱根登山線用のレーティッシュカラーの未更新車です。未更新車としては最後の存在でした。
 ・4編成あったレーティッシュカラーも2編成が2021年に廃車され、いつ無くなってもおかしくない状況です。2022年6月には海老名で残存する2編成を並べた撮影会が行われましたが、「2編成が並んだ撮影会」は最初で最後だそうです。これやると1編成は既に離脱しているか間もなく離脱かですね…と買いてたら案の定6月にはうち1編成が運用終了となり、もう1編成も10月に引退となりました。

小田急小田原線の撮影地一覧


◆JR北海道キハ281系

 ・9月30日で定期運用終了
 ・10月22・23日で引退

 ・キハ281系は先に引退するキハ283系とともに、将来的な置き換え方針が示されていました。2019年に発表された「JR北海道グループ中期経営計画2023」(PDF)には特急北斗をオール261系化する予定が記されています。
 ・8月下旬より試作車が登場時の塗装・ロゴへ変更予定。9月30日までは原則として固定運用で北斗5・7・19・2・14・16号で運行予定。
 ・10月22・23日にラストランとして臨時「スーパー北斗」(2020年春改正で北海道の特急は全て「スーパー」の冠を外しています)が運行。(PDF


◆筑豊電気鉄道2000形

 ・11月7日に引退

 ・元西鉄福岡市内線・北九州市内線の生き残りである筑鉄2000形。老朽化で11月7日に引退することが発表されています。
 ・引退までに4つのツアーが組まれています。


◆JR東日本485系(華・リゾートやまどり)

華・10月30日で引退

リゾートやまどり・12月11日で引退

撮影地:両国駅

・国鉄汎用型特急の決定版として北海道から鹿児島まで全国を駆け巡った485系も、最後に残っていたJR東の6両2編成、すなわち「華」「リゾートやまどり」。
・これらもいつ廃車になるか解らないわけで、乗る・撮るのいずれにしても早いうちが良さそうです…と思っていたら、10月下旬になり、突然「華」が10月30日にラストランと発表されました。マジ急すぎるだろ…(今年乗っておいて良かった)
・残る485系の片方「華」が10月末で引退する一方、もう1編成「リゾートやまどり」も12月11日で引退。
・これにて、485系はついに全車が引退に。思ったよりは長く残ったとは思いますが…

・それにしても、後継のジョイフルトレインは投入しないんでしょうか?E655とE257だけというのは…


◆都営6300系1・2次車

・12月に引退


画像:Wikimedia Commonsより 撮影者:チェンエンチェンさん

 ・相鉄直通に伴い、6500形が投入される一方、直通対応から外れる6300形の初期グループが廃車となります。
 ・残存する3次車の顔はそれ以前と排障器と前照灯・尾灯ケースの意匠が微妙に異なります。撮りたいかどうかはそこにこだわるか次第ですね。内部としては、1・2次車のみにあったクロスシートが全廃という形になります。


◆阪急6300系「京とれいん」

・12月改正で定期運用離脱

・6300系を改造した「京とれいん」。2022年12月17日にダイヤ改正で「京とれいん」による「快速特急A」が廃止されており、定期運用から離脱。
・そのまま廃車になる可能性があります。なお6300系は嵐山線で改造4両が残存しているのと、6350Fの先頭車のみ廃車されたものが正雀で保存されているため、廃車となれば解体でしょうか…?

・近鉄みたいにツアー専用列車になったり…しないよなあ…嵐山から夕方に帰るとき、桂からだと絶対に特急に座れないので、嵐山から有料でも着席できる列車があったら乗るんじゃないかと思うんだけど…それは京都本線に導入予定の座席指定列車の役目か…


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2022度中に無くなった種別・愛称

◆京王電鉄 準特急

 ・車両ではありませんが、京王線の「準特急」が消滅します。特急よりも本数が多い主力種別でしたが、停車駅はそのままに名称を「特急」に変更する形で、実質的には従来の特急の廃止に。唯一の種別だっただけに残念ですね。
 ・と思ったら、同年中に阪急で復活するとは、予想していた人はどれくらいいたのでしょうか?

↓23年改正で日中廃止になった都営新宿線急行と

撮影地:笹塚駅


◆阪急の「快速特急A」「快速急行」「快速」

12月17日ダイヤ改正で廃止・改称

・日本で唯一の種別だった「快速特急A」ですが、2022年12月17日のダイヤ改正で短い役割を終えることになりました。6300系「京とれいん」の運行終了に合わせたもので、2ドア車ゆえ仕方なく作った種別ということもあり、再復活の可能性は低いのではないでしょうか。

 ・同じダイヤ改正で、阪急神戸線・京都線の「快速急行」ですが、かねてより方向幕が確認されていた「準特急」に変更されることが発表されました。着席サービスの準備の一環とあることから、実施列車を「特急」系に統一する狙いなのでしょう。神戸線が巻き添えになるのはなんでかよく分からないですが…
 ・あと「快速」も西京極が停車駅に増えて「急行」に変わります。ということは、京都河原町〜桂は各駅停車ということになります。夕方の大阪方面行きはかなり混雑するのに、特急系の1両減車は嫌ですね…座席指定列車の前か後ろに急行を増発(代わりに普通は梅田〜桂折り返しで接続)になったりしないかしら。


◆能勢電の「山下駅に2度停まる」列車

 ・12月17日ダイヤ改正で早朝・深夜だけに?

 ・能勢電はこれまでY字に分かれる路線ゆえに日生中央行と妙見口行が交互に運行され、それぞれ山下駅で区間列車に接続します。このうち山下~日生中央の折り返し列車はいったん上りホームで川西能勢口発妙見口行きの乗り換え客をホームの対面で受け、いったん川西能勢口方に客を乗せたまま引き上げ、改めて下りホームに停車するという変則運用でした。これが原則として「川西能勢口~日生中央」と「山下~妙見口」に固定されるとされており、変則運用が無くなる可能性があります。


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