2023春ダイヤ改正で廃止の種別・愛称・運用まとめ

2023年3月に行われるダイヤ改正で無くなる種別・愛称についてまとめてみました。今年は車両の引退や廃車についてまとめていましたので、その増結車というイメージです。さらに見つけたら追加していきます。

2023年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ

もよろしくお願いします。


 

2022年度中に無くなる種別・愛称

JR東日本 高崎線「スワローあかぎ」

 ・23春ダイヤ改正で「あかぎ」に改称

 ・E257系5500番台に変更

 ・平日に高崎線で運行される「スワローあかぎ」が、23春改正から「あかぎ」に統一されます。2014年に651系投入とともに「スワローあかぎ」に改称されましたが、651系の置き換えとともに名前が消えることになりました。スワローは国鉄の「つばめ」と「座ろう」が由来だそうです。
 ・スワローあかぎでは当初から「スワローサービス」なるものが実施されていました。要するに座席未指定券のシステムで、翌2015年に常磐線にて拡大され、さらに中央本線などにも広げられてきました。たぶんスワローあかぎが最初ですよね?だから特別な名称を必要としていたものの、今や「あかぎ」にも座席未指定券が導入されることで特急の愛称すら分ける必要が無くなった、ということでしょうか。
 ・名前が消えるのは残念ですが、「名は捨てて体は残る」と考えてみればポジティブなのかも…「えきねっと」使わない限りは値上げですが…
 ・なお、現行は上りが上野7:05着(13番線)、7:37着(14番線)、新宿9:07着(6番線)、上野9:39着(14番線)。下りは早くても18時発なのでもう駅以外での撮影はキツいですね。

出典:JR東日本・大宮支社ニュースリリース


JR東日本 高崎線・吾妻線「草津」

 ・「草津・四万」に改称

 ・E257系5500番台に変更

 ・同じく高崎線特急の「草津」も23春にE257系が投入されるのに合わせて微妙に改称となります。なぜ今さら…?四万温泉は中之条駅からバスで行けますが、温泉の知名度の割にぜんぜん使われてないじゃん!って気づいたんですかね?

出典:JR東日本・大宮支社ニュースリリース


JR東日本 東海道線「快速アクティー」

 ・廃止

 ・1989年に登場し、JR東日本のひとつの顔であった快速アクティーが廃止となります。もともと日中に運行されていましたが、2021春ダイヤ改正において日中廃止、同時に廃止された通勤快速の代わりに夜2本が設定。しかし中途半端な存在なためか、ついに愛称廃止となりました。

出典:JR東日本横浜支社ニュースリリース


◆JR東日本 上越新幹線 E2系1000番台

撮影地:大宮

 ・東北・上越新幹線の主力だったE2系も廃車が始まっています。上越新幹線E2系は、E7によって置き換え予定。台風によるE7系の大量廃車で運用期間が延長されていますが、同様に延長されていたE4系が引退したことで再び廃車が進行しています。
 ・新幹線イヤー2022のパネル(pdf)によれば2023年3月で撤退とされていましたが、ニュースリリースで確定しました。2022年春時点で10編成以上残っていたのに早い…!
 ・東北新幹線はその後1-2年は残りそうですね。ただしE8系の登場が近いため、先は長くなさそう。

出典:JR東日本・大宮支社ニュースリリース


JR東日本・青梅線 立川〜奥多摩直通運転

 ・ダイヤ改正で廃止、系統分割

青梅線は青梅以西でのワンマン化が進められており、23春改正から実施されることに。22春改正で廃止された八高線との直通運転同様に立川方面との直通運転が無くなります。代わりに武蔵五日市との直通運転が少しだけ増えるそうで。

出典:JR八王子支社ニュースリリース


JR東日本「ホリデー快速あきがわ」

 ・ダイヤ改正で廃止

 ・土休日に中央線で運行されるホリデー快速の生き残り。青梅以遠でのワンマン化が23年春改正から実施されるとともに、来年度には開始されるグリーン車サービスのための組み込みにより編成長が伸びることから、どうなるのかが噂されていました。
 ・春改正より
 ■「あきがわ」は廃止
 ■「おくたま」は東京〜青梅の定期列車(1-6号、下りは新宿始発)と青梅〜奥多摩の臨時列車(81-86号)で運行し、青梅で接続
 ■拝島で「おくたま」と立川〜武蔵五日市の各駅停車が接続
という内容になります。臨時列車は行楽期に運行のようですが、そうなると行楽期以外では各駅停車にも接続がなかったりするんですかね?

出典:JR八王子支社ニュースリリース


JR東日本・東武直通 「スペーシアきぬがわ」

きぬがわは全列車JR車に。代わりに「スペーシア日光」が設定。「日光」は臨時化。

・新宿と日光・鬼怒川を結ぶ直通特急。22春改正時点では定期4往復(「日光」1往復、「きぬがわ」1往復、「スペーシアきぬがわ」2往復)がありましたが、春改正では定期列車2往復(「スペーシア日光」1往復、「きぬがわ」1往復)および臨時列車3往復(「日光」1往復、「きぬがわ」2往復)となります。

ということで、「日光」は臨時ながら残るも、「スペーシアきぬがわ」は無くなることに。そういえば、「スペーシア日光」は今までありましたっけ?初めて?


JR東日本 東北本線「快速アテルイ」

・廃止

・朝時間帯に水沢→盛岡の片道運転がされている快速「アテルイ」が廃止になります。


JR北海道「オホーツク」「大雪」キハ183系運用

・キハ283系に置き換え

こちらに記載しました


JR北海道 富良野線 キハ150、キハ40、キハ54運用

・H100形に置き換え

・23春改正では、富良野線の全列車がH100形に置き換えられることが発表されています。

出典:JR北海道ニュースリリース

なお、苫小牧〜室蘭のキハ141系は5月の置き換えです。


JR西日本「直通快速」4ドア車運用

 ・221系?に変更

 ・おおさか東線の直通快速は2011年春改正までは223系6000番台が使われていましたが、同改正より北新地駅ホームドア設置のために207系・321系に変更。2019年のおおさか東線新大阪延伸・2022年の普通列車からの201系撤退後も継続して使用されていました。これが2023春改正に「クロスシート車の8両編成」に変更されることに。
 ・2022春改正では直通快速分の221系は足りなかったけど、225系の追加投入で221系が追加で転属する、って感じなんですかね?
 ・余った4ドア車は207系を103系置き換えに使うのではという噂もあり、しかも207系の6連貫通編成が組成されていることが確認されたり、このタイミングで和田岬線103系の撮影会をするという発表もあり(JR西日本ニュースリリース)。近時は引退間近の車両が撮影会してしばらく後に引退ということがしばしばあるので…
(ただし乗り物ニュースの記事ではJRへの聞き取りとして、普通列車に221系に加えて207系・321系を投入する旨が示されており、207系貫通6連はそちら用という説も。)


JR西日本 おおさか東線「新大阪行き」

 ・全列車大阪行きに変更の模様

 ・おおさか東線のうめきた延伸ですが、JR西日本のニュースリリースによればうめきたへの運行本数は現在の運行本数と同じ。そのため、新大阪行きは無くなる模様です。
 ・そうなると、上りは3番線を使用、下りは2番線を使用、となるのでしょうか。上りで2番線に入る列車は設定されないんでしょうかね?


JR東海「ひだ」キハ85系運用

 ・「大阪発着も含め」HC85系に変更

 ・導入が進められてきたHC85系ですが、ついに「ひだ」全車に及ぶことになりました。個人的にはこの機会に大阪発着は廃止になると思ってただけに、大阪発着もHC85系になるとわざわざ言及されたのには嬉しくもあり、寂しくもあり…
 ・「南紀」にはまだ残りますが、それもまもなくです。


東武東上線「快速」

 ・廃止

 ・2013年に登場した快速。朝夕以外に川越以西で速達運転する列車は初だそうで、確かに便利でした。ただそのために準急が延長運転になっており、需要(沿線の都市規模)の割には過大ではないかと思える運行形態でしたが、2023年度で廃止となります。しかも快速急行までもが川越以西は各停に変更ということで、やはり減便したいという思惑が大きいのでしょうか。川越以西の速達列車はTJライナーと「川越特急」のみになります。
 ・一方で、川越特急は増発されるとのこと。これまで下りは2本だけだったし、ラッピングも終わってさてどうなるのか、と思ったのですが、意外でした。川越観光がやはり強い(確かに今年何度か川越使いましたが、駅はかなりの人出でした)のと、最近の東武は秩父鉄道との「プラチナルート」に力を入れているというのがありそうです。
 ・これで東武全体としても「快速」は廃止ですね。


相鉄「急行」

 ・休止

 ・今春、ついに長年の計画を達成し、新横浜・東急直通を果たす相鉄。
 ・一方で、長年相鉄の主力であった急行が「休止」になります。
 ・急行は平日・土休日とも朝晩のみ。それも意外な感じです。かつては二俣川以西は急行、以東は各停として、以西の客は急行で横浜に放り込む、という種別構成でしたが、こんなにも変わるもんなんですねぇ。
 ・ちなみに「通勤急行」は残ります。


北越急行「超快速」「快速」

 ・廃止

 ・北陸新幹線開業後、それまでに稼いだ資金で緩やかに生き残ることが至上命題となっている北越急行。それでも看板として新快速よりも表定速度の高い「超快速」を運行するなど攻めの姿勢もありましたが、ついにそれも厳しい時が来てしまいました。
全列車を普通とするとともに、最高速度を110km/hから95km/hへ落とすことを発表。細く長く生きていけるか。それすらわからない。日本の縮図を見ているかのようですね…


以下、ついでに新愛称(の可能性)も。


(新愛称付く可能性?)篠ノ井線に新設臨時特急

・篠ノ井線には、朝晩の通勤特急が新設されます。「しなの」を使うわけにはいかないでしょうから、新愛称が付けられるのではないでしょうか?

出典:JR東日本長野支社ニュースリリース


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