残念ながら、昨年2023年に引退した車両をまとめました。2023年は、ダイヤ改正で多くの種別が整理されたうえ、あちこちで長年の顔だった車両が引退した印象があります。ただコロナ禍明けということもあり、臨時列車ツアーなど引退イベントも多くなった気がします。
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2024年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ
◆JR東日本E2系1000番台(上越新幹線運用)
・東北・上越新幹線の主力だったE2系も廃車が進行中。上越新幹線E2系は、E7によって置き換え。台風によるE7系の大量廃車で運用期間が延長されましたが、同様に延長されていたE4系が引退したことで再び廃車が進行。23年春改正で上越新幹線から撤退となりました。22年春時点で10編成以上残っていたのに早い…!
・東北新幹線は数年は残りそうですね。ただしE8系の登場が近いため、先は長くなさそうです。
◆JR東日本651系
・23春ダイヤ改正でE257系に置き換え(1両残し廃車か?)
・2023春改正において、それまで唯一の運用であった高崎線特急がE257系に置き換えられました(JR東日本高崎支社ニュースリリース)。
・続々と郡山へ廃車のために送られていますが、ついにイベントで廃車が明言されたとのこと。「草津・四「あかぎ」には波動用や踊り子用までも使って予備車が全然無いにも関わらず置き換えを優先したこの状況。よほど651系の状況が悪かったのでしょうか…全廃もやむなし?
・全廃の場合、JR東日本にとっては記念すべき車両だし、せめて鉄道博物館を期待したいところですが、その予定もないらしく…保管もしないのでしょうか…?
→2023年末時点で、先頭車1両のみが残存しているようです。
JR東日本 高崎線「スワローあかぎ」
・23春ダイヤ改正で「あかぎ」に改称
・E257系5500番台に変更
・平日に高崎線で運行されていた「スワローあかぎ」が、23春改正から「あかぎ」に統一されました。2014年に651系投入とともに「スワローあかぎ」に改称されましたが、651系の置き換えとともに名前が消えることになりました。スワローは国鉄の「つばめ」と「座ろう」が由来だそうです。
・スワローあかぎでは当初から「スワローサービス」なるものが実施されていました。要するに座席未指定券のシステムで、翌2015年に常磐線にて拡大され、さらに中央本線などにも広げられてきました。たぶんスワローあかぎが最初ですよね?だから特別な名称を必要としていたものの、今や「あかぎ」にも座席未指定券が導入されることで特急の愛称すら分ける必要が無くなった、ということでしょうか。
・名前が消えるのは残念ですが、「名は捨てて体は残る」と考えてみればポジティブなのかも…「えきねっと」使わない限りは値上げですが…
JR東日本 高崎線・吾妻線「草津」
・23春ダイヤ改正で「草津・四万」に改称
・E257系5500番台に変更
・同じく高崎線特急の「草津」も23春にE257系が投入されるのに合わせて微妙に改称となります。なぜ今さら…?四万温泉は中之条駅からバスで行けますが、温泉の知名度の割にぜんぜん使われてないじゃん!ってなったんですかね?
JR東日本・青梅線 立川〜奥多摩直通運転
・ダイヤ改正で廃止、系統分割
青梅線は青梅以西でのワンマン化が進められており、23春改正から実施。22春改正で廃止された八高線との直通運転同様に立川方面との直通運転が無くなりました。代わりに武蔵五日市との直通運転が少しだけ増え、24春改正でもさらに少し増えます。
JR東日本「ホリデー快速あきがわ」
・23春ダイヤ改正で廃止
・土休日に中央線で運行されるホリデー快速の生き残り。青梅以遠でのワンマン化が23年春改正から実施されるとともに、グリーン車サービスのための組み込みにより編成長が伸びることから、どうなるのかが噂されていました。
・結果、23春改正より
■「あきがわ」は廃止
■「おくたま」は東京〜青梅の定期列車(1-6号、下りは新宿始発)と青梅〜奥多摩の臨時列車(81-86号)で運行し、青梅で接続(81-86は行楽期のみ運行)
■拝島で「おくたま」と立川〜武蔵五日市の各駅停車が接続
という内容になりました。
JR東日本・東武直通 「スペーシアきぬがわ」
・23春改正できぬがわは全列車JR車に。代わりに「スペーシア日光」が設定。「日光」は臨時化。
・新宿と日光・鬼怒川を結ぶ直通特急。22春改正時点では定期4往復(「日光」1往復、「きぬがわ」1往復、「スペーシアきぬがわ」2往復)がありましたが、春改正では定期列車2往復(「スペーシア日光」1往復、「きぬがわ」1往復)および臨時列車3往復(「日光」1往復、「きぬがわ」2往復)となりました。
・ということで、「日光」は臨時ながら残るも、「スペーシアきぬがわ」は無くなることに。そういえば、「スペーシア日光」はかつてありましたっけ?初めて?
・それにしてもスペーシアの100系は、今後「スペーシアX」の増備によって減っていくと思われますが、JR直通列車はどうなるのでしょうか…?23年に新宿から「きぬがわ」に乗りましたが、やっぱり新宿から直行できるのは楽だなーと思ったのですが…
JR東日本 東海道線「快速アクティー」
・23年春ダイヤ改正で廃止
・1989年に登場し、JR東日本のひとつの顔であった快速アクティーも廃止に。もともと日中に運行されていましたが、2021春ダイヤ改正において日中廃止、同時に廃止された通勤快速の代わりに夜2本が設定。しかし中途半端な存在なためか、ついに愛称廃止となりました。
・湘南新宿ラインの「特別快速」に存在意義を持っていかれた感じですね。
・22春ダイヤ改正では総武快速線の通勤快速が廃止、24春改正では京葉線の通勤快速が廃止予定です(京葉線はだいぶモメていますが)。これらはいずれも上下2本ずつ。中途半端なんよな…
◆JR東日本 「SL銀河」・キハ141系
・6月4日に定期運行引退
・6月11日に引退
・2014年から釜石線を走ってきたSL銀河ですが、客車兼補機として連結されているキハ141系の老朽化に伴い、2023年春をもって運行終了となりました。
・「春」とはいっても運行再開が3月末なので、ダイヤ改正はまたぎ、6月頭の引退に。4日に定期運行を終えたあと、11日にツアー運行をやって引退。
・17日には秋田総合車両センターへ回送されており、解体とみられています。
◆JR東日本 719系「フルーティアふくしま」
・2023年12月24日に運行終了
◆JR東日本キハ48系「クルージングトレイン」
・2023年3月末で引退
・元「リゾートしらかみ」の青池編成を再デビューさせた「クルージングトレイン」。2022年12月22日になって、翌3月末の引退が発表されました。老朽化が理由ということで、このまま廃車のようです。かなり唐突でしたが、3月中は多くの団臨が設定され、3/31まで走りました。
◆JR西日本(京都支所)113系、117系
・京都滋賀エリアに残っていた、緑色のアイツら、京都支所の113系と117系。2022年10月の運用変更で223系が転属し、さらに23春改正前には日根野の223系がカラーリングもそのままに転属。ただ運用は減ったものの改正後も残存していました。
・しかし、3/22になって草津駅に「草津線から3月末で撤退」のポスター掲示が。なんと急に…
・結局、湖西線も含めて引退となり、続々と宮原の架線なし留置線へ。あとは順次吹田に送られるものと見込まれています。
◆JR西日本103系(和田岬線用)
・3月18日で引退
・低運転台を残す貴重な1本。
・近年の減便で207系・321系の運用が減っており、余剰車から貫通6連の207系編成が組成されていることが確認されています。しかも新たな編成番号が振られていることから正式な組成のようで、和田岬線代走用やテストなど一時的なものではなく、和田岬線103系置き換え用ではないかという説があります。一方で、「のりものニュース」の記事ではJRへの聞き取りとして、「おおさか東線」は207系・321系の運用だった「直通快速」が221系に変更となる一方で普通は221系・207系・321系の3車種で運用する(乗り物ニュース)、としており、そちらに回るという説もあります。
・そしてさらに、1-3月にかけて6回も「網干総合車両所 明石支所103系見学ツアー」という撮影会が組まれています(JR西日本ニュースリリース)。コロナ以降は増収策のひとつとして「引退に合わせて撮影会」がトレンドですし(小田急1000系未更新車レーティッシュカラーなど)、これは…!(3月末の最終回は引退後の可能性も大いにありますね。最後だけ抽選になったりして)
・いずれにせよ、奈良線用103系が2022ダイヤ改正で予告なく引退したことを思えば(207系6連とは無関係な場合を含め)サイレント引退する可能性も高く、早めの乗車・撮影が必要でしょう。
・…と、書いていたのですが、案の定23春改正での引退が発表。ただし改正後に1日食い込みます。
・また、サイレントではなく、むしろ掲示ありヘッドマークあり引退式ありの豪華な内容に。3/11-13は混乱対策で運用変更らしいですが、どうせなら日中に乗車整理制にしてお金取りつつ何往復かしたら良かったのに…などと思うのですが。
◆JR西日本117系(一般車)
・定期運用は7/21(金)に終了
・春に京都支所の運用を終えている117系。残るは岡山だけですが、これも227系500番台「Urara」が7/22から投入されることで、前日に定期運用を修理することが発表されました(JR西日本ニュースリリース)。しばらく臨時列車の可能性はあるそうです(乗り物ニュース)が、それも短期間でしょうね。
・あとは7000番台「WEST EXPRESS 銀河」のみとなります。これはどこまで動かし続けるのか…?
◆JR西日本 「奥出雲おろち号」
・2023年11月23日に引退
・車両の老朽化により、2023年度をもって運行を終了。代替として24年度からは「あめつち」が走るようになりますが、運行範囲は出雲横田以北に縮小。沿線自治体からは最大の見どころのスイッチバック・ループを通らないで客が集まるのか、あるいは木次線の存続そのものを心配する声が上がっているようです。
・参考:地元のWEBサイト
JR西日本「直通快速」4ドア車運用
・221系に変更
・おおさか東線の直通快速は2011年春改正までは223系6000番台が使われていましたが、同改正より北新地駅ホームドア設置のために207系・321系に変更。2019年のおおさか東線新大阪延伸・2022年の普通列車からの201系撤退後も継続して使用されていました。これが2023春改正に「クロスシート車の8両編成」に変更されました。
・その後「うれシート」が設置、24春には大阪行き全列車に拡大され、221系化を存分に生かしているようです。
JR西日本 おおさか東線「新大阪行き」
・全列車大阪行きに変更
・おおさか東線のうめきた延伸ですが、JR西日本のニュースリリースによればうめきたへの運行本数は現在の運行本数と同じ。そのため、新大阪行きは無くなりました。
◆JR北海道キハ183系
・2023春改正で定期運行終了
・4月10日で引退
・数はだいぶ減りましたが、「オホーツク」「大雪」で運用中です。
・2022年2月より「いまこそ輝け!北のキハ183系」キャンペーンが開始されました(サイト ・ PDF)。先頭車1両・グリーン車1両を復刻塗装にし、「最後の花道」を飾りました。
・2022年7月になって、一般型が2022年度末、「ノースレインボーエクスプレス」が2023年春に引退となることが発表。後任は2022年に「おおぞら」から撤退で定期運用が無くなっていたキハ283系に。(PDF)
◆JR北海道キハ141系143形
・23年5月20日で引退→豪華列車に改造へ
・50系客車改造という特異な系列を持つキハ141系列ですが、残るはJR北海道のキハ143形10両と、上述のJR東日本のSL銀河用4両のみでした。
・室蘭~苫小牧を走っていた前者は新型電車による置き換えが発表されていましたが、22年8月に737系が5月20日に登場することが発表。ニュースリリースでも置き換えに言及されました。
・JR東日本の車両も23年春の運行終了が発表されていますが、奇しくもほぼ同時の引退となりました
・が、なんと年末になりビッグニュースが。「ノロッコ号」引退に伴い、北海道初の豪華観光列車としてキハ143形を再改造、2026年4月をめどに「赤い星」「青い星」として運行を始めることが判明(北海道新聞)。もうしばらく活躍してくれそうですね!
◆JR東海キハ85系
・「ひだ」定期運用は2023年春改正で置き換え
・「南紀」運用は6月末に定期運行終了
・7月9日にラストラン
・JR東海の「ひだ」「南紀」に使われるキハ85系ですが、後継のHC85系により置き換えられます。計画では2022-23年度にかけていっきに64両を製造して置き換えるとのこと。3月ダイヤ改正で「ひだ」は全てHC85系になりますが、中日新聞によれば「南紀」も7月には引退とのことでしたが、6月末をもって運行終了。
・7月8・9日のラストランツアーをもって引退しました。
・一方で京都丹後鉄道が2編成4両を購入(うち1編成は部品取り用)。代走ばかりでほとんど動いていないKTR-011の置き換えに使うようです。
・HC85系が導入されたあと、大阪発着の「ひだ」は廃止になるのでは、と思ってましたが、こちらはHC85系に置き換えて大阪直通の継続が発表。これは朗報でした。
◆JR九州「いさぶろう・しんぺい」用キハ140形・キハ47形
・2023年10月4日で「いさぶろう・しんぺい」としては運行終了、再改造へ
・2020年から続く肥薩線の長期不通にともない仕事場を失っていた「いさぶろう・しんぺい」。
2021年度には予備車が「ふたつ星4047」へ転用、残りの車両は土休日に博多~門司などで運行していましたが、2023年にはそれも減少。 ・23年5月には「いさぶろう・しんぺい」に使用されるキハ140形・キハ47形が、久大本線経由の新しいD&S列車へ再改造されることが発表されました。最終的に10月4日の改造のための工場入場を兼ねたツアーを最後に「いさぶろう・しんぺい」としては引退となりました。
◆東急8500系
・1月25日に引退
・田園都市線の歴史と言って良い8500系もついに引退してしまいました。2022年に入ってすぐ1編成が廃車され、残る2編成もいよいよとも思われましたが、同4月になって2023年1月までは運用されることが発表。赤帯の8631Fが5月25日に運用離脱、青帯の8637Fが最後の1本に。末期は土休日はほとんど運用に入らず、主に平日のみの運用。東武乗り入れはデジタル無線化で不可になったそうなど、徐々に運用範囲を縮小したのち、同下旬に長津田工場へ回送されました。
・しかし引退に際しては1両まるごと販売など一般ニュースにもなるようなトピックの豊富さも特徴でした。
・譲渡車が長野電鉄・秩父鉄道・インドネシアで残存。
・(参照)
◆小田急50000系VSE
・2023年12月9日に引退
・2022年3月11日をもって定期運行終了しました。その後はツアーなどの臨時列車でときどき運用されていますが、2023年秋に引退予定(参照)と発表されました。
・その後9月に第二編成が引退、第一編成も12月に引退となりました。
◆京急「エアポート急行」
・停車駅やダイヤはほぼ同じまま「急行」に改称
・2010年、京急蒲田の上り線高架完成(下り線は2012年)とともに「急行」から改称されて登場した「エアポート急行」。「エアポート」は文字案内では飛行機マークが使われ、横浜方面からの空港アクセスを鮮烈にアピールした同列車。2023年のダイヤ改正において再度「急行」へ改称されました。
・改称の理由は、外国人観光客の増加により、空港に向かわない列車がややこしいため(金沢文庫始発逗子・葉山行きが毎時1本あったり、逗子・葉山発神奈川新町行きがあったり)。そのため、種別から飛行機マークを取った代わりに改正後は羽田空港行きの行先に飛行機マークが付けられています。
ラスト3日はこれも残りわずかな1500系にさよならヘッドマーク・車内広告ジャックが行われ、時刻が告知されるなど短い活躍期間の割に大きな待遇を受けました。やはり京急としても大きな意味があったようです。
なお、「エアポート快特」は改称されていません。
◆京成3050形オレンジ編成
・3100形投入で本線色に
・成田スカイアクセス線に向けて導入された3000形7次車こと3050形ですが、3100形導入に合わせて本線転用が進み、6編成中5編成は本線色になりました。オレンジ編成は残り1編成ですが、2022年度の3100系導入がコロナで見送られたという話もあり、もうちょっとだけ残るかも?
・上述のとおり、2023年度の京成設備投資計画では3100形を1本「代替導入」するとしており、3050形オレンジを本線に転入し、何らかが廃車になるのは間違いないでしょう。
・その後3100形は6月18日から運用開始となりましたが、最後のオレンジである3056編成は前日に宗吾参道でオレンジ帯が剥がされているのが確認されており、消滅となりました。
◆東京都交通局5300形
・2月末で引退
・2021年10月の時点でついに残り1本となった都営5300形。しかしながら空港快特運用や成田までの快速運用もしっかりこなしています。
・ただ、すでに代替の5500形が元々5300形が在籍した数と同数揃ったうえに、都の資料に令和3年度中に更新完了という記載があるので、3月末までに引退という説もありました(今日で引退説?都営浅草線5300形)が、無事4月を迎えています。
・その理由としてよく言われるのは、は5500形にデジタル無線を改造設置中のため、代わりに1編成残しているというもの。2022年11月の改正で浅草線の朝ラッシュ本数が減らされ総運用数が減ったことで存続が危ぶまれましたが(【浅草線改正】小変化も、本数減で5300形はこの先生きのこるのか?)、これも生き残り。
・ただ2023年6月に検査期限が来るらしく、こんどこそ引退では、という見方も。
・検査切れまでは残る可能性がありますが、いつ離脱するか解らないので、記録するなら最優先に。
・…と書いていたのですが、2月末にサイレント引退となりました。ただし記念一日乗車券が発売されるなど、都交としてもできる限り、というのは感じますね。
・運用は末期までアクセス特急以外の全てに入り、西馬込折り返し封じ込めなどではなく、最後まで第一線でした。京成通特運用もこなしており、夜コンビニに行ったら踏切で遭遇して嬉しかったです。
東武東上線「快速」
・廃止
・2013年に登場した快速。朝夕以外に川越以西で速達運転する列車は初だそうで、確かに便利でした。ただそのために準急が延長運転になっており、需要(沿線の都市規模)の割には過大ではないかと思える運行形態でしたが、2023年度で廃止となります。しかも快速急行までもが川越以西は各停に変更ということで、やはり減便したいという思惑が大きいのでしょうか。川越以西の速達列車はTJライナーと「川越特急」のみになりました。
・一方で、川越特急は増発に。これまで下りは2本だけだったし、ラッピングも終わってさてどうなるのか、と思ったのですが、意外でした。川越観光がやはり強い(確かに今年何度か川越使いましたが、駅はかなりの人出でした)のと、最近の東武は秩父鉄道との「プラチナルート」に力を入れているというのがありそうです。(とはいえ2023年になってあまり聞かなくなったような…)
・これで東武全体としても「快速」は廃止に。
相鉄「急行」
・休止
・今春、ついに長年の計画を達成し、新横浜・東急直通を果たす相鉄。一方で、長年相鉄の主力であった急行が「休止」に。
・急行は平日・土休日とも朝晩のみ。それも意外な感じです。かつては二俣川以西は急行、以東は各停として、以西の客は急行で横浜に放り込む、という種別構成でしたが、こんなにも変わるもんなんですねぇ。
・ちなみに「通勤急行」は残っています。
◆相鉄8000系従来型前面形状車
・2023年8月末に入場、更新へ
・相鉄8000系のうち、2020年から進められてきたリニューアルも8月でいったんひと区切りのようです。
・相鉄は新横浜線開業に向け、21000系などの導入とともに、従来車を「YOKOHAMA NAVY BLUE」仕様へとリニューアルしてきました。これはカラーリングのほか、前照灯の移設や内装の更新を含むもので、9000系は全て終了済。2020年から8000系にも改造は及びましたが、コロナのためか?内装を1編成で終了。
・以後はカラーリングや内装は従来のまま、前照灯の位置変更・行先表示器の更新・自動放送装置の追加のみの改造が施されています。
・2023年7月時点で残りは8013Fの1編成のみになりましたが、それに先立つ6月半ばには、ミステリー列車イベントにてその8013Fの前面のみ赤色の初期色をラッピングで再現した形で登場。しかも翌日からそのまま「8月下旬ごろ(予定)まで」とわざわざ告知のうえで運用についています(相鉄WEBサイト)。
・なお8月26日にかしわ台で8000系と6000系とを並べた撮影会が実施されるため(相鉄WEBサイト)、そこまでは走りました。
◆近鉄12200系「スナックカー」
・2021年11月に引退した「スナックカー」。一部がしばらく解体されずに残っていましたが、2023年2月についに解体場へ陸送されたとのこと。
◆阪急6300系「京とれいん」
・2022年12月改正で定期運用終了、2023年11月に陸送
・6300系を改造した「京とれいん」。2022年12月17日にダイヤ改正で「京とれいん」による「快速特急A」が廃止されており、そのまま廃車になる可能性があります。なお6300系は嵐山線で改造4両が残存しているのと、6350Fの先頭車のみ廃車されたものが正雀で保存されているため、この車両が廃車となれば解体でしょうか…?
・近鉄「楽」みたいにツアー専用列車になったり…しないよなあ…
・土休日の嵐山から夕方に帰るとき、桂からだと絶対に特急に座れないので、嵐山から着席できる列車があったら有料でも乗るんじゃないかと思うんだけど…それは京都本線に導入予定の座席指定車両の役目か…
・結局、2023年11月になって解体場に送られたようです。
◆神戸市営地下鉄1000形
・2023年8月17日(木)に定期運用終了
・神戸市営地下鉄開業時の車両である1000形も、いよいよ6000系による淘汰が近づいています。
・わずか4年程度で1000・2000・3000形全28編成の置き換えが進められ、なぜか新しい方の2000形・3000形から引退が進められるもこれらは全車引退済。1000形も2022年8月時点で残り5編成、12月には残り2編成に。2023年の引退が発表されていましたが、8月ダイヤ改正に合わせての引退が発表されました。(公式サイト)
・神戸市営地下鉄は引退前のHM掲示や引退した車両を用いて車両基地イベントをすることが多く、手厚さが好感持てます。→やはり2024年1月に実施されることが発表されています。
◆神戸市営地下鉄7000系
・2023年8月17日(木)に定期運用終了
・元北神急行の7000系も、1000形と同じ改正で定期運用終了となりました。7000系は北神急行線の神戸市への譲渡に伴い神戸市営地下鉄所属となりましたが、6000形による置き換え開始時はまだ北神急行であり、「7000形の処遇はどうなるのだろう?」と思っていた記憶があります。(Wikipediaによれば6000形運用開始が2018年、譲渡交渉の表面化が同12月27日だそうです)
◆いすみ鉄道キハ28形
・11月22日で定期運行終了
・23年2月8日に引退
・キハ58系の国内唯一の残存車、キハ28-2352も引退発表。全検が必要だが、もはや費用に年間運賃収入を超える額が必要になる、とのことです。
・ちなみに58系のうち、エンジン2基が58形、1基が28形です。
・引退後は「検討中」ということですが…きっと「ポッポの丘」?→2月8日引退の発表があり、今後は国吉駅で保存する予定だそうです
・なお、これまでにキハ58系はタイやミャンマーに中古譲渡されています。改造車としては「ゆふいんの森」が最後の稼働編成に。
◆関東鉄道キハ310形
・定期運用は7/12(水)に終了
・7/15(日)で引退
・複線気動車運行という独特の存在でおなじみ関鉄常総線。旧国鉄キハ10系を改造したキハ310形315号車・316号車の引退が発表されています。ラストは限定ダイヤでの運行となり、時刻は関東鉄道WEBサイトに記載されています。もともとは7月2日(日)までの定期運行予定でしたが、7月12日(水)まで延長となりました。
・14・15日にはツアーで下館まで入線。南水海道→守谷はキハ0形と連結して4両で走りました。
北越急行「超快速」「快速」
・廃止
・北陸新幹線開業後、それまでに稼いだ資金で緩やかに生き残ることが至上命題となっている北越急行。それでも看板として新快速よりも表定速度の高い「超快速」を運行するなど攻めの姿勢もありましたが、ついにそれも厳しい時が来てしまいました。
全列車を普通とするとともに、最高速度を110km/hから95km/hへ落とすことを発表。細く長く生きていけるか。それすらわからない。日本の縮図を見ているかのようですね…
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