2024年3月のダイヤ改正まで1ヶ月を切りました。今回の改正で無くなる車両や列車についてまとめてみました。
2024年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめの増結車というイメージです。さらに見つけたら追加していきます。
2024年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ |
↓昨年分
・2023春ダイヤ改正で廃止の種別・愛称・運用まとめ
・2023年版・まもなく廃車・引退・定期運用終了になる車両のまとめ
(JR北海道)JR北海道キハ40系定期列車
・観光用車両を残して、H100型に置き換え
本当に頑丈であったキハ40系も、いよいよJR北海道からの引退が近づいています。
補助を受けて導入が進められてきたH100型の数が揃うということで、定期列車からの撤退=普通車両の引退が発表されました。
ただし、まだ観光用の山明・紫水の2両は残ります。
(JR北海道)根室本線・富良野〜東鹿越〜新得(3月末)
・3月末で廃止
・訪問者のために24春ダイヤ改正で1往復増発
・根室本線の東鹿越〜新得は2016年の台風で長期不通でした。これが復旧を見ることなく、富良野〜東鹿越を併せて廃止となります。
・面白いのが、廃止区間がいったんダイヤ改正で増発されること。3月には富良野〜東鹿越の訪問者が増えることが予想されるため、1往復増発されます。
(JR北海道)快速「狩勝」
根室本線の快速・狩勝。かつては滝川・旭川と帯広を結んでいましたが、2016年春改正で滝川行き上りが普通に格下げ、同夏の台風被害で分断され、2018年改正では旭川行き上り・旭川発下りとも廃止、2022年改正では分断の南側が廃止、そして2024年春改正で滝川発東鹿越行きも普通へ格下げとなります。
こちらは廃線を待たないので、行くならお早めに。
【存続】(JR東日本)255系による定期列車
・E259の「しおさい」投入で置き換え
かねてより限界説が言われていた255系。下準備のようなものも確認され、E259系で置き換えることは確実と見られていましたが、今改正で実現することになりました。
改正後は波動用として使われる説がありますが、果たして?
ところが2月になって、「さざなみ」「わかしお」の一部定期列車で継続して使用されることが判明。
JR曰く、全車指定席化が周知されるまでの間、突発的な多客積み残しを防ぐため、らしいですが。(そんな列車があるなら編成が実情とあってないのでは…?)
・総武快速線の撮影地一覧
・総武本線(千葉以東)・成田線の撮影地一覧
(JR東日本)NEXの中央線乗り入れ
・新宿発着に運行短縮
東に活躍の場を広げることになったE259系ですが、西の活躍の場は狭まります。
2023春ダイヤまでの成田エクスプレスは、夜間に八王子行きとその折返しで早朝に八王子発が2本ずつありましたが、新宿までの短縮となります。
吉祥寺・三鷹・国分寺に停まる特急の消滅ということにもなります。特に吉祥寺は中央特快が通過するのに特急が停まっていたので、その逆転減少も消滅することになります。
(JR東日本)京葉線通勤快速
京葉線の通勤快速が廃止ですが、政治問題化もしています。無くなるとは思いますが。
通勤快速といえば、蘇我を出れば次は新木場と極端に停車駅が少なく、受験生が乗ってしまい…などという話でお馴染み。蘇我以遠住民を都心に放り込むためのもので、京葉線内利用を実質想定していない列車であったわけです。
これが23年ダイヤ改正で「ラッシュ時は全列車各停」と発表されました。
もともと京葉線のラッシュ時は2本ずつの「さざなみ」「通勤快速」を除けば全て各駅停車で(快速は6:51の次が8:53)、もともと各停に乗っている人の方が多いのが実際ではあるでしょう。とはいえ「東京駅まで○分」を掲げる蘇我以東の分譲地はダメージでしょう。ということで千葉県知事・市長とも反対する展開に。
とはいえJRが今さら変えるとも思いづらく、きっとこのまま廃止でしょう。
ここ最近のJRは東海道線の通勤快速・アクティー廃止、総武線の通勤快速廃止をし、次の改正では高崎線・宇都宮線も快速を縮小するなど、通勤時間帯の比較的長い距離を走る快速をどんどん廃止しており、東京近郊といえど過疎化時代に突入した感がありますね。
(JR西日本)
ダイナスター
おはようエクスプレス
おやすみエクスプレス
・北陸新幹線延伸により廃止
北陸新幹線の敦賀延伸で、この区間で運転されていた特急はほとんどが廃止・運転区間短縮になります。
なかでも福井〜金沢のダイナスターと、敦賀〜金沢のおはようエクスプレス・おやすみエクスプレスはいずれも廃止に。
(JR西日本)びわこエクスプレス
・「らくラクびわこ」に名称変更
長らく大阪〜琵琶湖線の通勤輸送を担ってきたびわこエクスプレスの名称が変わります。JRは通勤特急のブランドイメージ確立のために「らくラク」シリーズに一本化しようということなのか、2024春改正で「らくラクやまと」が登場するのに合わせて、「らくラクびわこ」に変更されます
このほか、4号の時刻が変わり、2号と4号が入れ替わる(現2号よりも早くなるため)ことは発表されていますが、それ以外の変更は不明。
現2号は「はまかぜ」用キハ189系での運転で、電化区間のみの気動車特急という点で特異な列車ですが、新4号でもそれは維持されるのでしょうか。
なお、683系使用の現1・4号もキハ189系もヘッドマークはありません。側面表示は683系のものはイラスト入りの特殊なもの。キハ189系はLED文字のスクロールです。
(東武)アーバンパークライナー
・春日部駅工事のため休止
リバティの投入とともに、東武線野田線に登場した特急アーバンパークライナー。野田線初の有料定期列車ですが、登場7年で運行がなくなります。
ただし理由は利用率ではなく、春日部駅工事で伊勢崎線・野田線の渡り線が使えなくなるため。工事進捗後は復活の可能性も示唆されています。
この列車は無料区間がけっこう長く、春日部→柏はかなりの乗り得列車だっただけに残念。復活を期待したいですね。
・東武スカイツリーラインの撮影地一覧(その1:浅草・押上〜北千住)
・東武スカイツリーラインの撮影地一覧(その2:北千住〜東武動物公園)
・東武野田線の撮影地一覧(その1:大宮〜春日部)
・東武野田線の撮影地一覧(その3:柏〜船橋)
(大阪メトロ)御堂筋線千里中央行き
・延伸により廃止
長らく御堂筋線・北大阪急行の終着だった千里中央ですが、箕面萱野への延伸により途中駅に。千里中央行きは終電でも設けられないとのこと。なお、千里中央始発は早朝の1本だけ設けられるそうです。
(いすみ鉄道)観光急行
・廃止で普通のみに
キハ58 125を使用した観光急行ですが、今回の改正で廃止になります。キハ58じたいも運行を臨時化。いよいよ老朽化が深刻ななか、稼働を減らすことで延命するということなのでしょうか。昨年のキハ28の引退やレストラン列車の廃止など、前社長時代の積極策から一転、縮小策が続く印象がありますが、こうなるとそろそろ存続議論が再燃してもおかしくないような。
(阪急)(夏改正であるかも?)阪急の嵐山線直通特急廃止?
「鉄道コム」のコラムによると、嵐山線はワンマン化とホーム柵設置が予定されているそうですが、この柵は4両分を想定しているとのこと。さらに「4両編成で使わない部分は封鎖することもにおわせて」いたとしており、このことからコラムでは直通特急の廃止を予想しています。4両で運転する可能性もある気はしますが。