路盤崩落を越えてたどり着いた近鉄大阪線・旧東青山駅。廃変電所などこの日の霧のように濃い空間を堪能しました。幻影のように佇んでいた駅跡に別れを告げ、現世への行軍を開始します。さらば、二度と来ないかもしれない廃駅。
【東青山シリーズ】
時刻は3時半。日没には程遠いですが、いよいよ暗くなってきました。この後の予定もあるため、車へ向けて戻ることにしました。
さらば廃駅。もう二度と来ないかもしれない廃駅。
名残惜しく…
何度も振り返りシャッターを切りました。
霧に白く消えていく様が、幻を見ていたような寂しさを感じさせます
とはいえ路盤崩落は幻ではなく、現世に復帰するために立ちはだかる障害です。
この辺りから降りてきたのですが、せっかくなのでこちら側の崩落地点を見に行きます。
道の途中から空隙を感じます…
ギリギリから覗き込むと、20m下までスッパリ落ちていました。
復旧するとしたら崖をコンクリやボルトで固めた上に桟橋を通す必要がありそうですが、この道にその費用対効果はなさそう…
崩落地点手間にはレッドブルの空き缶が落ちていました。
翼を授けられて、越えていった??
我々には翼がないので、斜面に取り掛かります。
草や樹木の少なく滑りやすい斜面ですが、土山なのでつま先を突っ込めばグリップが効くので、つづら折りに登ったり少ない樹木を頼りにしつつ登坂。
行きにがけに目印にしておいた木にT氏が気づいてくれ、トラバースを開始。
崖崩れの上を越えます。
この後は斜面を一部滑りつつ下降、車に復帰したのでした。
実はこの後に日頃の疲労もあって自損事故をやらかしたのですが、崖崩れにせよよく怪我ひとつなかったもんで。しばらく自分で運転しての遠征は自粛(笑)
それはともかく路盤崩落によって訪問すら難しくなった旧青山駅ですが、おさらいです。
これは国土地理院の地図ですが、地図にまとめると下のようになります。
国土地理院の航空写真では、1970年代のものが閲覧できます。なぜかこれが最新の画像。
駅部分を拡大するとこう。
駅には大阪行きの4両っぽい編成が停車していますね。おかげで距離感がつかみやすいですが、やっぱりホームは細い!列車と同じか狭かったようです。
ところで路盤崩落によってもう二度と行かないな…とは本当に当時は思ってたのですが、改めて地理院地図を見ると…
垣内川沿いに旧駅跡から旧変電所跡に続いてた道ですが、旧変電所跡で車道表記は終わるものの徒歩道としてそのまま川沿いに進み、もう一度垣内川を渡るところから車道に復帰してなんと国道に出ることを今さら知りました。国道からの距離は約1km。
上がその入口です。ストリートビューによれば30mほどで道に丸太の山が積まれているのが見えたので、地図より車道区間は短いようですか、チャレンジする価値はあるかも…?次は晴れた時に行ってみたい…他人の運転する車で!
ご覧いただきありがとうございました。
【東青山シリーズ】
[ad#ad1]