霧に覆われた幻想的な廃駅にたどり着いたT氏と私。ここから旧・東青山駅跡のもうひとつ有名なポイントである、廃変電所を探して水路に沿った道を遡ります。
【東青山シリーズ】
こちらがその水路。垣内川がトンネルに吸い込まれていきます。逆サイドの坑口はあの滝になっていた半崩壊坑口でしょう。つまり、この駅はもともと川が流れていた谷を埋め、あるいは広い河原となっていたのを整地したのではないでしょうか。
この脇で道が水路を渡り、駅と直角の方向へ登っていくのを見つけたので、そちらに行ってみます。
坂を100mほど登ると直角=駅と平行に走る道とぶつかり、T字路になっていました。
上の写真は登ってきた方向=駅方向を見ています。この左右に道が伸びており、おそらくは駅にたどり着いた時に離れたアクセス道の続きでしょう。
こちらが来た道を振り返って。上がってきた坂道は左方向。正面奥がそのアクセス道と思われる道です。
ここは広場になっていて、田舎駅の小さなロータリーくらいはありました。転回はもちろん、10台くらいの自動車も停められそう。
こちらは坂を登って右手=大阪方向。上写真を振り返ったところです。
広場の脇で水路を橋で渡り、登りにとりかかります。ということは下の駅跡で見た水路、坂道の西側を並走していたんですかね。水路はまたトンネルに入ります。
広場めぶつかった道は、左右方向いずれも一定の勾配がありました。こちらは大阪方向で、いい感じに整備されたハイキングコースというようにも見えます。
砂利道ですが、轍があり苔むしているのも中央だけなど、比較的近時まで車の往来があったことを伺わせます。
上の写真でガードレールがわりの杭とロープが道路脇に見えますが…
よくよく見たら廃レール転用でした。本線用にしては華奢にも見えます。
こちらまだ立っている部分の拡大。
レールが整然と並んでおり、ロープが通せるようになっています。本当にハイキングコースとして整備されたもののように感じます。
こちら伊勢方向=来た道。緑の木、地面の茶、そして空気の白しかありません。
ここは本当に歩きやすい場所でした。
駅跡との高低差は徐々に開いており、谷間の線路跡は見えづらくなっています。
たぶん天気が良ければ大したことないのかもしれませんが。
と、奥になにか見えました。
真ん中にスライダーのような溝が見えますね。水路でしょう。
そして水路の先には…
トンネルだ!東青山駅の大阪方にあったトンネルですね。いよいよ谷のどん詰まりという感じがあったので納得。
すると、道の行く手には何やら壁が見えてきました…
あれはなんでしょう…
壁を越えると、なんと川が美しいカーブを描いていました。
そして道の足元からトンネルに消えています。
川をトンネルに誘導するためのダムというか護岸というべきか、よくわかりませんがそれだけのための構造物。
これで東青山駅跡が、川の一部を干上がらせて作られた配置に作られたということはよく解った気がします。また、先ほどのスライダーのような水路は洪水時の余水吐きではないでしょうか。
ダム?を過ぎると、砂防ダムがありました。
美しい滝を形作っています。
ここでちゃんとした川に復帰した垣内川と、道路はあまり比高がない形で並走します。
このあたりは川遊びにはうってつけかも。ガケ崩れがなければですが。
そしてダムから歩いて2-3分。いよいよ見えてきました。
霧の向こうに、箱のようなものが…
つきました。小さな橋があります。
奥にあったのは…
これ。
こわっ。
幽霊でそう。
【東青山シリーズ】