【廃線・廃墟探訪】箕面ケーブルカーと100年前の動物園(その1)

大阪・箕面にあった、日本で唯一の運賃完全無料だった鉄道。四半世紀前のケーブルカー廃線跡に、実は100年前まで動物園もあったと知り、その遺構を訪ねてみました。

「♪箕面温泉スパーガーデン」といえば、関西では「♪関西電気保安協会」に並ぶほど多くの関西人がCMのリズムを口ずさめるであろうスポットではないでしょうか。温泉レジャー施設である箕面温泉スパーガーデンが開業した1965年、箕面ケーブルこと箕面鋼索鉄道はそのアクセス目的で開業しました。

数十mの崖上に登るためだったので長さは0.1kmとわずかな距離でしたが、法規上も鉄道として運営されていました。そして温泉に行かなくても運賃無料と、特筆だらけの鉄道でした。

こんな距離なら普通は垂直のエレベーターもしくは斜行エレベーターが選ばれそうですが、はたして1993年にケーブルカーの老朽化によりエレベーターで代替されて廃止となりました。下写真が現在もある展望エレベーターです。

このエレベーターの手前にかつてのケーブルカー駅はあります。下が現在の様子。

紅葉などでも有名な箕面大滝に向かう道沿いでもあるこの広場には無料の足湯施設が設置されています。滝への観光客に「ぜひ帰りは温泉へ」とアピールしているのでしょうか。

↓屋根の向こうには箕面温泉ホテルの建物が見えます。木々のスカイラインの高さまでをケーブルカーが結んでいたのでしょう。

ところで、↑にさっそく遺構が写っています。

右下に、写っているのは、架線柱!

足湯の窓越しに向こうを見ると、階段が…向こうに回ります。

↓怪しいコンクリの階段がありました。

↓奥を見ると、さっきの架線柱と階段が見えます。

明るくするとはっきり見えますね。

横から見るとこんな感じ。ここがホームだったのでしょう。

鉄柵の奥に何か見えるような…

ずずいっと寄ります…

レールだ!

逆サイドからみると2本とも健在なのが見えます。

反対側は桁橋であることがよく見えます。桁橋の下は箕面川が流れています。

線路の間にパイプがあるのが目立ちますが、足湯に湯を引くためのものでしょうか?廃線跡がパイプの土台として活かされている可能性がありますね。線路も残されているのは補強のためなのでしょうか?ちょっと謎。

この後はもう一箇所の廃線跡を眺められるポイントへ。

その2へつづきます。


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