ついに廃止となった菊水山駅。北側から駅に到達したあと、南に下り鵯越駅に抜けます。外界脱出までのルートを紹介。
長い駅からの通路を抜け、アスファルトの車道が見えてきました。あれが駅前ロータリー!
案の定ただの行き止まり!でもようやくにして自動車を見ました。
これが駅入り口。目立たない!
登り口はこんな感じで道路がかなり明るいだけに不気味さもあります。
不気味といえばこれ。カフェの廃虚っぽいものが、上写真すぐ左側にあります。
道路の東側は、下水処理場です。かつて駅があった際は通勤に使う人もいたとか。鈴蘭台地区の下水を処理しているそうですが、そのための幹線下水管も石井ダムによって付け替えられたそうな。
そこから100mほど進むと…なんとフェンスがありました。実は出口が面した道路は公道ではなかったようです。
ちなみに右側にあるガードレールの右が開いており、縦走路はその細い隙間となっています。
塞がれた道路と縦走路は数十センチの段差ができたあとすぐ合流するので、別々に作られた道路という感があります。廃線跡のところでも書きましたが、ダム工事用道路に由来するのではないのかと思います。
ところでこのフェンスは公道の端としてもう一つの意味があります。
周辺唯一の人家らしいです。青い柵は綺麗で維持されている感がありますし、現在も居住しているように感じます。
なお道路の向かいは下水処理場ですが、特に匂いはしませんでした。製紙工場の周辺とかのほうがよほど臭いかも。
この門前で車道は右(西側)に登っていく広い道と左に下がっていく狭い道の二手に分かれますが、広いほうは自動車専用有料道路の山麓バイパスに繋がりますが、柵で出入りできません。道路は神戸市の公社管轄なので、ダム工事用道路と思う情況証拠のひとつです。
もちろん歩行者もそちらは行けないので、もうひとつの狭い方へ降ります。
鵯越駅の案内が出てきました。菊水山駅の文字はもちろん無し。
チラリと神鉄が見えました。タモリ倶楽部にいう「電チラ」。
下水処理場に沿って下ると、その正門前に出ます。門が開いていますが、場内のトイレが解放されているためのようです。
下水処理場を過ぎると谷底が近くなり、鬱蒼とした雑木林になります。下水処理場に行くのであろう車とすれ違いました。
真上には山麓バイパスの巨大な橋。方丈ラーメン橋でしょうか。
それを過ぎると簡易な橋があります。約15年前にここを通ったときは見通しが多少効き、奥にはトタン屋根の建物が密集地して見えました。夕方でかなりおどろおどろしかったのを覚えています。今も地形図には残っていますが、緑に覆われており放棄されている感があります。
この付近の沿線には、鈴蘭台車庫の西側、ここ、丸山駅の南側とこんな感じの建物密集地がありますね…
話変わりこの橋が渡っている烏原側、ここにきてようやく渓谷的な様相を見せます。ちょっとしたキャニオニングなんかができそう。
まあ水質なんかは大丈夫なんでしょうが、それでも下水処理場のすぐ下流と考えると気乗りは…
整備された登り口がありました。ここに入るのが駅への近道です。
100mくらい階段を上ると…
この車道に出てきます。左が鵯越駅で、500mと書かれています。
右を登っていくと行き止まりだそうな。地図によると山麓バイパスの下り線に繋がっており、フェンス前にあった道と対になっているようです。
また車道となり、ゆるく下っていきます。
2-300mくらいでまた階段がありました。道標は鵯越駅はこちらと示しています。
が…
さっきより距離が増えてる!駅に向かって歩いたのに!
20mくらい階段を上ると平坦な道になります。時々左右にウネウネするので沢沿いにトラバースしているようです。
木橋があったり、緑に覆われてたりと、良い散歩道ですね。
なぜか途中に石灯籠。マリオのキノコのような。
およそ500m、突然すべり台が見えてきました。
なんとこんな所に公園です。じゃあ反対側は広々と道路に面している
…ようなこともなく、5mくらい上に線路とホームが見えてきました。鵯越駅です。
この辺りから時々撮影してますが、こっち側がこんな感じとは意識してませんでした。
公園の出口=駅への道はこんな感じ。左に鵯越駅の閉鎖された跨線橋を支える太い鉄の柱があり、それを支える基礎の脇をすり抜けます。
真っ赤に錆びた列柱。この奥に公園があると誰が思うのだろう…
というわけで鵯越駅に到達。この右が通路とか、知ってなければたぶん解らない…
鈴蘭台〜鵯越の駅間はたかだか4km弱で新大阪〜大阪と同程度。塚本〜尼崎の方がよっぽど長く、しかも鈴蘭台から行けばほぼ全線下り。サンダル履きでなく水があれば、コンビニに行くような格好でも問題ありません。撮影ポイントもあり、楽しい散歩道でした。
おまけ
鵯越から乗った5000系のドア上の案内装置は休止時のままでした。
おしまい
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