2005年3月から休止となったものの、それは廃止にすると施設撤去をしなければならないもののその費用が無いため、という廃止寸止め放置プレーだった菊水山駅。
しかし、ついに2018年3月に廃止されてしまいました。車窓からは秋になってもホーム等が概ね残存している様が見て取れますが、外側は廃止から半年経ってどうなっているのでしょうか。
神戸電鉄の鵯越~鈴蘭台にある廃線跡。南側は石井ダムの正面にある旧烏原隧道と現在線の烏原トンネルが並んで口を開けるあたりが切替地点。ここまで来たことで廃線区間の探訪も終わり、かつ列車が撮影できそうなポイントも川沿いを進むルート上からは尽きました。
しかし、この地点から鈴蘭台に戻るのは、ダムの高さだけ階段を登ってその後もずっと上り坂…道はこちらのほうが良いのですが流石に…
一方で鵯越方面なら基本的に下り坂。
しかも、すぐそこにはアレがあります。そう、旧菊水山駅です。せっかくなので訪ねつつ鵯越駅に抜けることにしました。
こちらは前回のラスト。現在線の烏原トンネル南口が見えます。
この付近、もともと旧線が急な谷になんとか線路を引いたような場所だったためか、それより谷側となる現在線は現代の土木技術によって強引に通したという感があります。
下から見ると、奥の下り線はほぼ垂直のコンクリ壁により路盤が確保されていますが、それ以上は工費的に不利だったのか、手前の上り線は桟橋となっていました。
ここの上下線の構造が違うとは知らなんだ…電車から見てても全然解りませんでした。でもよくよく見るとここだけ上下線の間に金属のフタのようなものがあって、気持ち上下線間が広いような…
ちなみに「桟橋」は「さんばし」だと陸から水上に伸ばされた係留施設、ここのように山中の川を渡らない橋は「さんきょう」と読むらしい…今グーグル先生に教えられました。
さて、ここまでは石井ダムからの舗装された道なのですが、ここで六甲縦走路に合流。未舗装の狭い登山道に変わります。
といってもこの付近は川伝いのアップダウンが少ない道のうえ、高齢者も大挙して登る表六甲の道なので完全に踏み固められており、歩きやすいハイキングコースです。
まあかつて菊水山駅が作られたことがハイキングコースとしてのメジャーさを表しているともいえるでしょうか。六甲縦走路では高取山と菊水山に間に位置しますが、西側の高取山は「毎日登山」のメッカだとか…
こんな感じで沢には鉄板の橋が渡されていたりします…
と、ここの後ろに!
これは、境界標だ!
上を見たら…
駅と階段発見!
右から駅への階段が降りてきました。
ここが駅の入口です。右が縦走路。
階段の途中にはフェンスがあり、当然ですが入れなくなっています。
覗き込んでいたら遠くから列車の音が聞こえてきました。
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