2019年10月1日、開業107年目にして初めて駅名が変わった阪急「石橋阪大前」駅。その当日に駅の様子を見に行ったのですが…ホームでふちと振り向くと、緑色した物体が歩いているのが目に飛び込んできて…
駅名変更された看板とかの様子については、別記事「191001 改称された阪急「石橋阪大前」駅の様子を見る」をお読みいただければと思うのですが、その際の話です。
下り列車からホームに降りて、そのままホームの看板を撮っていたのですが、ふと後ろを振り向くと、阪急っぽくない色合いが目に飛び込んできました。
なに…これ…
ワニ…?
ワニといえば北摂ではアレしかありません。「マチカネワニ」でしょう。
「マチカネワニ」は豊中市内で発見されたワニの化石で、確実なものとしては日本で初めて発見されたワニ化石。豊中市が「マチカネくん」としてマスコットキャラにしていますから、そのキグルミでしょうか。
でもよく考えたら石橋は池田市。豊中市のキャラがいるはずはないですよね…
と思いつつ上りホームに行くと、謎は解けました。右の人の腕章に「大阪大学」と書いてあります。調べてみると、阪大のキャラクターも「ワニ博士」ということでした。
上の写真で看板を持っている女性も写っていますが、これで目的がわかりました。阪大が、駅名改称で自身の名前がついたことをアピールする宣伝写真を撮りにきたようです。
よく考えれば「マチカネ」は阪大キャンパス(ギリギリ豊中市内)がある「待兼山」のことでした。ここで阪大の学者によって化石が発掘されたので、豊中市のキャラであり、また阪大のキャラでもあるのです。
なお全国的に「マチカネ」といえば間違いなく答えられる人の8割は「マチカネフクキタル」に違いありませんが(1割は「マチカネイワシミズ」)、「マチカネ」の冠名についても馬主が大阪大学の前身である浪速高等学校出身であり「待兼山」に由来するそうですよ。
阪大職員と、駅員に誘導される「ワニ博士」。よくよく見ると博士感はゼロだな…
2・5号線に挟まれたホームが広い部分で観衆用にポーズを取ってくれるワニ博士。
通りがかった人々が物珍しそうに撮影をしていました。
それにしても、駅名標といっしょに撮影するのだろうと思いましたが、どこで撮るのでしょう?
と思って移動したのは。4・5号線ホームの先頭部。3号線側にはカメラがスタンバイしていました。
確かに、ここなら列車を気にせず撮影できますね。
「持てる?」「お、ピッタリ挟めましたよ」
自分含め野次馬も数名撮影に参加。
顔だけ影になってしまっていますが…
到着した箕面線列車の運転士が、先頭に歩きながら駅員と会話していました。
「あれ、なんです?」「阪大のマスコットですよ」「へー、知らないなあ」
率直すぎて切ない…
この後は阪大の中を通り抜けて柴原阪大前駅へ歩いたのですが…
その道すがら、こんなのを見つけました。
確かにマスコットキャラでした!
(そういえば、阪大の大学案内の表紙は、ワニのマスコットをドットとして使用してQRコードにしていますね(→参考:阪大のサイト)。)
ご覧いただきありがとうございました。