19年1月19日のニュースで、近鉄が地下鉄中央線の夢洲新駅と、奈良との直通特急構想を明らかにしたことが話題になっています。これは、第三軌条と架線の直通列車を開発することになりますが、この車両には前例があります。
というわけでこちらがその前例。
By Hrachik m – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
画像はすべてウィキメディア・コモンズより。画像引用できるのがウィキメディア・コモンズのいいところですね。
さて、イギリスは主にロンドンより北で架空電車線方式、南で第三軌条方式が併存していますが、両者を直通する「テムズリンク」という路線があります。このために作られたのがクラス319電車。
この列車は北ではパンタグラフで。
By mattbuck (category) – 投稿者自身による作品 by mattbuck., CC 表示-継承 3.0, Link
南では集電シューで運行。
By Train Photos – 319215 Sevenoaks to West Hampstead 2E57, CC 表示-継承 2.0, Link
そういえばユーロスターも、高速新線「HighSpeed1」がロンドン五輪を機に整備されるまではイギリス国内を第三軌条で走っていましたね。
By Bernard Pépellin, CC 表示-継承 3.0, Link
By Timothy E Baldwin – Eurostar trains at Waterloo International, CC 表示-継承 2.0, Link
近鉄は京都~吉野間運転を想定している軌間可変車も開発を明らかにしていますが、やはり20年経っても開発できていない軌間可変電車よりも実現性が高いのでは!?と思っています。(動力分散方式の軌間可変電車はタルゴを開発したスペインで実用化されているそうですが…)
By JP Vergez-Larrouy – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, Link
最大の難点は、大阪メトロがどこまで乗り気なのか?ということではないでしょうか。特に万博中は、JRや京阪の延伸が実現しない場合(建設始めてももう間に合わない気がしますが)には中央線が全ての鉄道アクセスを担うことになりますから、期間中は在来車と30編成導入するという40000系で常時数分おきの運行となるでしょう。
果たしてそこに特殊な列車を入れる気になってくれるのか…万博が終わったら協力してくれるかもしれませんが。
とはいえ、夢洲に夢が広がるニュース、わくわくしますね。
ご覧いただきありがとうございました。
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