龍王渓を抜けてトンネルを潜るといよいよ高野線も山岳区間に突入する。トンネルの北側からは、さっそくにして谷間に広がる小さな駅という箱庭的情景が。路地が多い地形なので、線路際からの撮影も可能。
↑九度山駅
【その2】
■ 北峯林道
■ トンネル上部
■ 高野下駅北西側
■ 高野下駅北東側
↓高野下駅
北峯林道
■極楽橋方向
【メモ】
高野下駅の西側から、山の上方に延びる林道から。駅の北側にある急斜面にへばりつくように建つ家々の間を急勾配のヘアピンを繰り返し一気に登っていくため、駅からほど近い場所ながらかなりの高度感を得られる。
途中の開けた場所から、高野下駅周辺から南方向を一望できる。
・備考:
◆極楽橋方向
なおこの林道をさらに上がって行くと…
↑高野線が見える位置から数百mもいかないうちに空が見え、登りの終わりが近いことを予感させると…
↓一面の柿畑が出現。
そういえば和歌山は柿の生産量全国一だったな…五条出身の同僚が毎年箱で柿を置いていくっけ…
衛星写真で見てみると、このあたりの山々は稜線がほとんど柿畑。電車に乗ってると見えないので、驚いた。
↓モノラックがそこかしこにある。
↓ある程度まで行くと、完全に稜線を越えて紀の川流域の街が。
↓柿畑の狭い農道(曲がりくねってアップダウンもあるので国道よりかなり距離がある)を2kmくらい歩くと、急にやたらと綺麗で広く、時速100kmでも走れそうな道が登場。
調べると建設中の「紀の川左岸広域農道(紀の川フルーツライン)」という道だった。
広域農道はもともと税金の無駄遣いの象徴みたいな道路。ざっくり言えば、ガソリン税のうち、トラクターとか漁船とか農漁業機械に使用する事業用分を免税できない代わり、きっとこんくらいが事業用だろうという分を使って農漁業に役立ちそうな道路を作る道路。その時点でそれでいいのかと思うが、なぜか山中にほとんど車の通らない高規格な道がロクな道案内もなく沢山作られた点でなおのこと不思議に思う。ただ、どの道も異常に高規格で適度なアップダウンやカーブがあるものの走りやすく、トンネルや端も多彩で走ると楽しい。
事業仕分けで全国的に建設はほぼ終焉したものの、まだ県が続行したりして建設中の道があったのは知っていたが、こんな所にあったとはなかなかエモい。この道については混雑しがちな紀の川沿いの国道のバイパスになるというのも建設続行の大きな理由っぽい。確かに夜中には国道避けて地元車が120km/hくらいで走ってそう。
その合流点からすぐ近くに、「その1」で出てきた「九度山柿の郷大橋」がある。
トンネル上部
【メモ】
高野下駅のすぐ北にあるトンネルの坑口真上に、見落としそうなくらい細い路地がある。この道が無いと、トンネルの東西の家々の行き来には駅の南のガード下まで行かないといけないので、集落にはたぶん重要な道。
ここから高野下駅に出入りする列車が撮れそうだが、列車を待ってられず移動してしまった。北峯林道とはお好みでどうぞ。
・備考:
◆極楽橋方向
↑右下の道が現地、左上の白いガードレールの見える場所が北峯林道の撮影地のひとつ。
高野下駅北西側
■極楽橋方向
■橋本・なんば方向
【メモ】
北峯林道の撮影地から、トンネル上部の路地をスルーして坂を下ると、線路の西側を並走する形になる。やがて線路より低くなっていくので、その途中の好きな場所から撮影可。線路との間はガードレールだけなので、場所には困らない。
・備考:
◆極楽橋方向
◆橋本・なんば方向
高野下駅北東側
■極楽橋方向
■橋本・なんば方向
【メモ】
トンネルの今度は東側から。路盤と同じ高さに路地があり、目の前で撮影が可能。線路とのわずかな隙間が、踏切からよりも撮りやすくしてくれている。
高野下駅からは、駅舎下の森林鉄道跡を歩いたら、保線用だろうかと疑うような坂を登ってすぐ。ここからトンネル側に上がると、トンネル上部の路地にたどりつく。
・備考:
◆極楽橋方向
◆橋本・なんば方向
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