撮影地メモ:二ノ瀬~貴船口(その1・二ノ瀬1・2号踏切)

二ノ瀬駅北方にある踏切は、叡電最北端の踏切。平安の古道が渡り、里と山の境、現界と鞍馬山僧正坊の神界を区切るその踏切は、第4種と第3種のセットでした。

■ 二ノ瀬1号踏切

■ 二ノ瀬2号踏切


叡山電車の撮影地一覧



 

二ノ瀬1号踏切

■出町柳方向

■鞍馬方向

【メ モ】

二ノ瀬駅からカーブを曲がったところにある踏切。惟喬親王が通った伝説が残る「夜泣峠」へ向かう古道が線路を横切る踏切。階段の途中にあり、停止標識のみの第4種。ただしすぐ隣に3種の2号踏切があるので、列車がくると警報音で判断はできる。

谷側=東側は樹木で視界が効かず、撮るなら山側=西側からか。山側からの出町柳方は視界が狭く、ブラインドカーブであることもあって撮影は微妙。鞍馬側は撮影できないことはないのだが、架線柱が微妙に…

ちなみにここと二ノ瀬駅の間には地理院地図やヤフー地図によると道路との交差部が描かれている。確かに前面展望動画で見ると踏み板は無いものの林の中に階段が見える…この上には「大日大聖不動尊」というお堂があるらしいが、地図には他に道が描かれていない。こういうのも勝手踏切にあたるのだろうか?いずれにせよ、ここから撮影はすべきではないだろうが…(本当は気付かず今更悔やんでいる)

・撮影方向:
・ 備考 :

◆出町柳方向

 
 
東(谷)側から 西(山)側から

◆鞍馬方向

西(山)側から 東(谷)側から


踏切の上は、赤い絨毯だった


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二ノ瀬2号踏切

■出町柳方向

■鞍馬方向

【メ モ】

1号踏切から見えるところにある踏切。1号踏切の階段とは踏切の少し下で分かれ、踏切の上でまた合流する。車が通れるようになっており、1号踏切の古道に対して上の神社と寺まで車を入れるためのバイパスのような役目と思われる。と思ったら踏切脇には車両通行止の道路標識。踏切脇は杉林なので林業地だろうし、許可車が通るということだろうか?

こちらの出町柳側はやはり視界がいまいち。上の写真は上り列車が通り過ぎたあとの撮影なので、下り列車のときはこうはいかない。

鞍馬側は奥のカーブを抜けてゆるくS字を描く。杉林の中を進む列車は雰囲気がよい。S字カーブなので少し下がって停止線の手前から250mm程度の望遠で撮影がしやすい。

構造的には車が通れるためなのか警報機がつけられているが、一方で遮断桿がないので第3種踏切ということになる。第3種は全国の踏切の0.25%、第4種と比較しても4分の1しかないのでかなりレア度が高い。遮断桿が無いので、撮影するときは停止線から。

・撮影方向:
・ 備考 :

◆出町柳方向

東側から 西側から

◆鞍馬方向

 
西側から 東側から

↓この構造で車両通行止は、やはり許可車があるということだろうか

↓踏切の脇には東海自然歩道の案内板が。

草に埋もれて二ノ瀬駅への詳細な案内板があった


鞍馬川から見やる。奥の杉林の手前が線路。

水路には紅い流れがあった

左が1号、右が2号。


上は夜泣峠への道。

夜泣峠は幼少期の惟喬親王(清和天皇の腹違いの兄)が通った際に夜泣きしたものの、そこにあった地蔵に願掛けをすると泣き止んだという故事によるらしい。惟喬親王といえば、京阪御殿山駅の「御殿」は惟喬親王の「渚院」のことらしい。

さらにいえば、滋賀険道32号線上にある「洗い越」を見に行った後、国道421号旧道の石榑峠に向かう道中、惟喬親王を祀る神社と惟喬親王が祖と言われる木地師の里があったな…よくよく巡り合うお人である。


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叡山電車の撮影地一覧

叡山本線 : 出町柳 -(駅間① 駅間② 駅間③)- 元田中 -(駅間① 駅間②)- 茶山 -(駅間① 駅間②)- 一乗寺 -(駅間① 駅間②)- 修学院 -(駅間① 駅間② 駅間③)- 宝ケ池 – 三宅八幡 – 八瀬比叡山口

鞍馬線 : 宝ケ池 – 八幡前 – 岩倉 – 木野 – 京都精華大前 – 二軒茶屋 – 市原 -(橋梁)- 二ノ瀬 -(駅間① 駅間② 駅間③)- 貴船口 -(駅間① 駅間② 駅間③ 駅間④)- 鞍馬



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