京阪のダイヤ変更が9月15日に実施されることが発表されましたね。あと8月4日から1周年記念ヘッドマークもつきます!
プレミアムカー・ライナー導入に伴うダイヤ変更が2017年夏だったので、1年間の検証期間を経ての2018年夏には何らかの動きがあるというのは多くの方が予想されていたのではないかと思います。
京阪の博打の「答え合わせ」となる改正は、いろいろとはっきりした結果となりました。
1周年ヘッドマークは8/4-9/2に8000系全編成に
■プレミアムカーは増発へ。
◆洛楽にも拡大する一方で急行の設定は消滅
そもそもこの6日前には3000系にもプレミアムカーを設定することが日刊工業新聞の報道で判明しており、プレミアムカーの評価は定まっていましたが、ダイヤ変更でもやはり増発が図られることになりました。
具体的には運転時間帯を早朝は繰り上げ・夜は繰り下げし、変更前は3000系で運行の洛楽も土休日のみ8000系で運行されます。
3000系洛楽は平日と臨時のみになりそう
一方で平日は早朝上りのみ(寝屋川市始発5:37)、土休日は上り朝(淀屋橋7:02)と下り夜(出町柳19:39淀行き)に運行されていた8000系急行は消滅することに。
土休日上りは順光になりやすく、夜間は比較的撮影しやすいということで、レア行先マニアは撮影するなら残り少ない土日がねらい目ですね。(まあ京阪だけに、3000系もプレミアムカー改造したらさらっと普通や区間急行での運行が復活してたりして…)
また見たい、8000系普通
■ライナーはテコ入れへ。
一方でライナーは形態が大きく変わることになりました。
枚方市発のライナーは変更がないものの、枚方市発ライナーの後に運行されていた樟葉始発のライナーは枚方市発ライナーよりも前に運行時間を変更。
また、ここが一番興味を引いたところですが、樟葉発ライナーは京橋まで通過だったのが、枚方市にも停車して客扱いをするように。
枚方市・樟葉のみ1本ずつというのは中途半端でしたね…
2017年10月の段階でライナー乗車率は枚方市発が5割、樟葉発に至っては3割と報道され、プレミアムカーの好調さとは対照的にかなり低迷していたことが報じられていたのでテコ入れは当然といえるでしょうか。
京阪のニュースリリースでもライナーのみ具体的時刻が載っており、この面でもテコ入れの感が強くします。
とはいえ意外なほどに攻めのテコ入れでもあり、出町柳始発のライナー・夜間上り淀屋橋始発のライナーが新規設定されることにもなっており、ライナーの潜在需要自体は高く評価していることが伺えます・
■いずれも攻めの変更は、京阪の楽観か
導入前後にはプレミアムカーの成否については一般マスコミでも取り扱われるなど興味津々で、今年の6月にもYahoo知恵袋には失敗ではないのかという投稿に対し、「一日中観察しているとわかるのですが」とさらっと狂気を漂わせつつ失敗ではないのではという返答もあるなど見解が分かれる状態でしたが、京阪の「答え」は明確でした。
京阪の運賃収入は3年連続で高水準を維持していますが、インバウンド需要に加え、プレミアムカーは平日7割・休日8割という高い乗車率で7か月で50万人達成(全員400円区間だとしても2億円!)というのが貢献しているのは疑いようがありません。大技で失敗する傾向の強い京阪ですが、16億円という比較的低い投資額で着実に収入を伸ばした結果に、攻めるだけの余裕と自信を深めているといえるでしょうか。
ライナーにしても、着実な乗車需要は感じ取って時間変更・3本増発および途中駅乗車の設定をしてきたのですがら、攻めの勢いを感じます。
今後はテコ入れされたライナーがどうなるのか、秋からの1年間が楽しみですね。
ところでプレミアムカー・ライナーへの要望としては、導入時から①「設定されている特急(8000系)とされていない特急(3000系)があること」、②「駅に券売機がないこと」、③「夜間の設定が少ないこと」というのをよく見ました。
このうち①については3000系の改造という答えがでました。
②券売機については、乗りたいときにパッと買えない不便さは一見大きいようにも思います。ただ、定期的に利用する客はチケットレスで買うだろうし、行楽客などは余裕があるだろうから1本待ってでも窓口で買うだろう、それよりは投資額を抑えよう、というのがあるように思います。3000系の改造も決まったので、しばらくは無いのではないかと思います。
③については、金曜などに混雑する深夜帯については3ドアの3000系を使いたいのでしょうか。近鉄奈良線が24時台に特急を運行しているように、深夜の着席需要は特に強いとも思うのですが。改造3000系が投入される可能性がある2020年に期待ですね。
そういえば3000系改造で7両の特急がまた復活するんですね
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