引越の整理中、2002年の登戸駅ポケット時刻表が出てきました。種別に行先、分割併合と、いろいろ今は無いモノが載っています。みなさまいくつ見つけられるでしょうか?
こちらが書類のスキマから出てきた時刻表です。
表裏で平日だけが載っています。
ダイヤは平成14年(2002年)3月25日改正。湘南急行・多摩急行が登場したダイヤ改正です。
ちなみに、広告枠の「東京日産ドライビングカレッジ」もすでになく(コヤマドライビングスクールに譲渡されたそうな)、隔世の感がありますね。
まずは上り列車の凡例からです。
いやー、これだけでご飯が食べられますね。
湘南急行・多摩急行ともすでにありませんが、特に湘南急行は2年半で快速急行に発展的解消をした短命種別。でも、今の小田急ダイヤの先鞭をつけた列車として印象深い人も多いはず。
準急も運行形態が大きく異なり、新宿~本厚木の運転が主でした。停車駅が変わったことはご記憶の方も多いでしょう。複々線全面完成までは新宿・代々木上原・下北沢・経堂・成城学園前・登戸以西各駅でした。
ただし経堂については通過するものもありました。高架化前の経堂駅はホームが8両までの対応だったので、朝ラッシュに運転される10両の準急は通過していました。上り線は1999年に高架化されて10両の停車も行われたそうですが、なおも朝ラッシュの通過は継続。混雑平準化のためでしょうか?「▲経堂通過」はこのための注記です。
「和泉多摩川~喜多見で、…追い越されます」の表記も、複々線がこの区間だけだった証ですね。このころは朝のラッシュは成城学園前から新宿まで急行だろうと準急だろうとずっとノロノロで、よく急行が経堂の手前のヤクルト販売所の前で歩行者並みの速度になり、押しつぶされながら配達に繰り出すヤクルトレディたちを眺めていた記憶…
当たり前ですが、「北綾瀬」もありません。
一方で下りの凡例です。
こちらはむしろ今のほうが案内が多いかもしれません。いまは快速急行・急行の「〇〇行、~から各停」パターンの表記が増えています。
「相武台前行」ありましたねぇ。一方で「伊勢原行」はこの時期にはありません。快速急行の存在もそうですが、通勤圏が拡大しているのでしょうか。
「( )…向ヶ丘遊園で( )内行先の各停に連絡」は各停向ヶ丘遊園行きにつけられる注記です。
あと、上下とも「6両編成」の表記がありますね。新宿よりでは8両すら今後なくなっていきそうなのに、6両が新宿まで行っていた時代。
長くなってしまったので、ページを分けます。
このあとは、時刻表の本体部分を見ていきます。その2ににつづきます。