近鉄大阪線の旧東青山駅奥にある廃変電所。ひとしきり堪能したので、旧東青山駅へ戻ることにします。
この時点で私は少しだけ焦りを覚えていました。時刻はまだ日暮れには遠かったですが、雨雲レーダーではまた雨雲が近づいてきており、霧も少し濃くなっていました。
あの崖崩れを越えねば帰れないという心理的プレッシャーをそれらが後押しし、30分ほどて早めにこの建物を後にすることにしました。
ただ帰るのも芸がないので、帰りはデジカメのモードを鮮やかさ増しで撮ってみることにします。
上が鮮やかさ増し、下がノーマル
緑が毒々しい…
この廃墟ともお別れ…
二度と来ることがないかもと思うとちょっと寂しい…
霧の中に消えて行くかのよう…
もどり道は一度通っているのでそんなに遠くないとは知っていますが、暗さが少し焦らせます。
このあたりの写真はだいたい振り返って変電所方向を見ています。
砂防ダムの滝を過ぎます。
そして流路を変えているコンクリの壁。この写真は駅跡向きです。
壁には登り用の階段があることに帰り道に気づきました。
登りませんでしたが。
いよいよ真っ白!
駅への下り別れ道にまで戻ってきました。
ふたたび駅跡へと降りて、まだ見ていない両端のトンネルを見に行きます。
駅跡へ降りて大阪方へ踏み出すと、またホーム跡がありました。
さすが10両編成分あったというだけあり、とても長いです。ホーム跡がなぜ分断されてるのかはやっぱりよくわかりませんが。
伊勢方向を見ます。
中央のコンクリの盛り上がりは水路工です。
水路工の上から伊勢方向を見ます。
中央右側が大阪方面ホームです。
こちらが伊勢方面ホーム。
このあたりは斜面が近いために土が落ちてくるせいか、木が結構生えてきています。
伊勢方面ホームは崩壊のためだと思いますがスロープ状になっていました。
いやもう何がなんだかわからないな…
ここから大阪方向にいけるとこまで歩いていきます。
また分断されたホームが…
春ですが、地面は落ち葉で真っ赤でした。春先なのに不思議な感覚…
ふかふかした線路跡を歩いていきます。
と、上の写真は中央以外、地面に暗がりが見えるような…
よくみると水路があり、鉄骨が渡されていました。線路が上に乗っかていたにしては結構華奢だな…
反対側はもっと華奢でした。
もう1箇所小さな橋がありました。
霧で距離感がつかめていないせいもあるとは思うのですが、トンネルまで結構あります…
…と、あれ?
同行のT氏は…?
あれ…
迷子は嫌だぞ…
木と霧で視界が聞かず、聞こえる音も乏しく急激に不安に襲われます。
「Tさーん!」
叫ぶ声は霧に包まれるように吸い込まれて…
ぬっ…
うわっ!なんか出た!
奥から薄ぼんやりした人影が…幽霊かと思った…
「Tさん、どこ行ってたんですか?」(内心めっちゃドキドキ)
「奥のトンネルまで!すぐ近くですよ!」(めっちゃ明るく)
「ちょっと行ってきます!」(また見失わないようダッシュで行こ)
半分駆け足でトンネル方向へ。
またハシゴ…今日はよく見るような…
あ!トンネルだ!
これが青山トンネルです。坑口の手前は少し水に浸されていました。元が谷を拓いたものっぽいのでまあしょうがないでしょうね。
坑口はがっしりしてまだ健全に見えます。それにしてもなんで塞ぎ方が中途半端なんでしょう?
とりあえず西の端を見たので、慌てて戻ります。戻りは100mくらいしかないように感じましたが、実際にはその半分くらいだったかも。
うわっ
やっぱり怖いわ…
【東青山シリーズ】
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