45年前に廃された近鉄大阪線の旧・東青山駅跡。目算どおり駅跡の近くに車を停める場所を見つけ、数分の歩きで楽々到達…のはずが、まさかの事態に困惑する羽目に。ここまできて…どうしよう?
これは旧・東青山駅を探訪。山中の廃駅へ向かう(その0・序)のつづきです。
【東青山シリーズ】
ということで3月10日、小雨降る青山高原の山中にT氏と私とはいました。
以前見たバイクの車載動画では駅跡の前から数百m急坂を下ると垣内川を渡る橋に出て、その脇にわずかにスペースがあるようでした。そこから国道まては比較的アップダウンが少ないはずなので、この橋脇まで車で行って駐車する目算でした。
果たして、目的の橋を発見。
こちらがその場所。転回もできそうです。T氏は早くも前進。ちょっと待ってぇ。
上がここまでの道。最後の方は道の状態がそれはど良くないですが、普通乗用車ならば問題はありませんでした。
改めて駅方向。橋だけちょっと幅広。そして霧が濃い…
橋から上流を見ます。砂防ダムによる滝が二段であります。雨のためなのか水量多し。
橋を渡ると、いきなりカーブした急な坂道が始まります。これに合わせて舗装もコンクリートに変化。
橋の方を見ます。あっという間に5mくらい上がりました。
ひとつめのカーブ。カーブが急なこともあってカーブ内側の斜度は相当。
しかも苔むしているので滑りやすいです。
カーブ曲がったらもうこんなに。林道企画の駅前大通り。
川の方はあまり樹木で視界が効きません。そして霧で奥の見通しも効かず。
このあたりから、滝の音が別の方角から聴こえてきました。
少し行くと、樹木の間から見えて来たのが…
うお!なんだこれ!
トンネルから水が溢れて滝になっている!
「あれ、近鉄のトンネルとかじゃないですよねぇ?」
「さすがに小さすぎるでしょう。あの上を越えるんじゃないですかね」
呑気な応答は、正解でした。
いや、正解だったというべきでしょうか。
よくよく見ると、トンネルの左側が明らかに欠けていて…
T氏「え?あれ?」
「どうしました?」
T氏「いや、あれヤバくないですか?」
この時点でまだ私は状況をよく理解していませんでした。
しかし、ようやく把握します。
「おい…うそだろ…」
T氏「これ、道、無くなってますよね?」
東青山駅への道は、スッパリと崖崩れで虚空に消えていました。水を吐き出すトンネルの上が道の続き…
唯一の道が断たれた我々が取った手段は…
旧・東青山駅を探訪。ガケ崩れを越えて…(その2)に続きます。
【東青山シリーズ】
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